コン・ヒョジンが演じたのは、夫と死別した後、元恋人のソンホ(キム・ヨンピル)と旅に出る30代の女性ヒョンス。田舎に暮らすソンホは牛を売りに出かけるが、買い取り手の言い値の低さに驚き、大きな市場を探しに行く。そうしたなか、ヒョンスから夫が亡くなったと連絡を受ける。ヒョンスの夫は、かつてソンホの親友だった。ソンホとヒョンスは葬儀場で再会し、思い出に浸る。制作費8億ウォン(約5900万円)という低予算映画だ。
ストーリーを引っ張るのはソンホで、演劇界で活躍するキム・ヨンピルが初主演を射止めた。登場シーンはコン・ヒョジンよりも牛、牛よりもキム・ヨンピルが多いという。周囲からは心配する声も上がったが、コン・ヒョジンは「そういう(小さい)役がむしろリラックスできて、落ち着いた役を演じ良い時間を過ごすことができた」と振り返った。
また、多くの俳優が、キャラクターの心理を細部まで見せるイム・スンレ監督の作品のファンだと話した。そうした監督への信頼と脚本の魅力で出演を決心したという。
一方、キム・ヨンピルは牛との共演に「牛のほうがカメラ(の前で演技する)経験が多いせいか、わたしより余裕を持って撮影していた」と笑わせた。
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