質問に答えるチャン・ドンゴン=9日、釜山(聯合ニュース)
質問に答えるチャン・ドンゴン=9日、釜山(聯合ニュース)
「胸の震えるような経験でした。名俳優との共演で学んだことも多いです」――。韓国俳優チャン・ドンゴンは9日、釜山市内のホテルで開かれた映画『ウォリアーズ・ウェイ』の制作報告会で、主演した感想をこのように語った。
 
同作は、『ロード・オブ・ザ・リング』『マトリックス』などを手がけたハリウッドのプロデューサー、バリー・オズボーン氏が制作し、『シャイン』で1996年にアカデミー主演男優賞を受賞したジェフリー・ラッシュらが出演している。制作費だけで5200万ドル(約42億円)が投じられており、米国では12月3日に、韓国では同2日に公開される。

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『ウォリアーズ・ウェイ』は西部開拓時代を舞台に、最高の戦士が村の人々を守るため、悪党に立ち向かう様子を描く。圧倒的な強さを誇る戦士(チャン・ドンゴン)は西部のある村にたどり着き、おてんば娘のリン(ケイト・ボスワース)、酔いどれのカウボーイ、ロン(ジェフリー・ラッシュ)の面倒をみながら、平凡に暮していた。だが、リンの家族を殺害した残忍な悪党(ダニー・ヒューストン)が村を脅かし、戦士は再び剣を取る。
 
「ジェフリー・ラッシュさんがキャスティングされると聞き、とてもいい気分でした。名俳優と息を合わせながら学んだことも多いです。海外の俳優との仕事は今回が初めてではなく、幸いでした。またひとつ、新しい経験を積むことができてよかったです」。
 
せりふはすべて英語で、共演者も全員外国人。戸惑いもありそうだが、これまでの経験が役立った。文化の異なる中国や日本でも撮影経験がある。最初は見えない壁が存在するが、同じ目標に向かっていくため、出演者やスタッフが肌の色を意識することはない。
 
チャン・ドンゴンが演じた戦士は、感情を表に出さないが、ハートは熱い男。冷酷な剣士から愛を感じる男に、そして村を救うヒーローに変わっていく。胸の奥では変化が激しいが、熱い思いを隠したまま、冷たい姿を見せ続ける演技はたやすくなかったはずだ。
 
この問いに、「感情を十分に表現できず困った」とチャン・ドンゴン。非凡な人生を歩んでいた戦士が一度も経験したことのない感情を覚えたとき、どう反応するのか、監督ともじっくり話し合ったという。
 
クランク・アップから2年が過ぎて公開されることについては、「おもしろい映画になると思います。期待してください」と短く答えた。
 
30代後半に結婚し、子宝にも恵まれた。今後の目標は何だろうか。チャン・ドンゴンは、「家長としての役割を忠実に果たし、与えられた人生を一生懸命に生きていくことが目標と言えば目標です」と笑顔を見せた。
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