オム・ジョンファ=(聯合ニュース)
オム・ジョンファ=(聯合ニュース)
不惑を1年後に控えるオム・ジョンファが、ホラーとスリラーが混在した新作映画『ベストセラー』で、走ったり、転んだりと、アクションシーンに挑んだ。肉体的にはつらかったが、俳優としては楽しかったとという。撮影が進むにつれアクションシーンが追加され、大変だったがやりがいがあったと振り返った。「平穏なのはいいことですが、毎日同じだと人生つまらないでしょう」。

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 今回は役作りのため、7キロの減量もした。本人自ら「体をいじめ、ストレスも多かった映画」と評価する作品『ベストセラー』が、15日に封切られる。オム・ジョンファ演じる人気作家ペク・ヒスが盗作疑惑に巻き込まれることから展開するミステリースリラーだ。

 ヒスの夫役で出演したリュ・スンリョンが、記者懇談会で「オム・ジョンファのための映画」と話したほど、作品のオム・ジョンファに対する依存度は高い。最近は女優が主演する映画が少ないなかで、「男性のもの」というイメージのあるミステリースリラーで、女性が単独主演したことも注目に値する。

 「2008年の冬に脚本を初めて受け取って、必ずやりたいと思いました。自分にはホラーやスリラー映画が似合うと思っています。1年近く待った末に、ようやく昨年11月に撮影に入りました」。

 覚悟はしていたものの、撮影は苦労の連続だった。精神を病むヒスを演じるため、まずやせなければならなかった。1か月間、食事は豆腐と野菜だけ、酒を飲むことになりそうで、友だちに会うことも控えた。ジョギングや半身浴も欠かさず行い、7キロの減量に成功した。「お腹が空くと機嫌が悪くなるタイプなので、スタートからつらかったです」(笑)。

 単独主演はうれしかったが、負担も大きかった。1人で映画をひっぱていくのは『オーロラ姫』(2005年)以来、5年ぶりだ。持てる力を尽くして演じるしかない状況だったと振り返った。

 昨年も、『海雲台』『仁寺洞スキャンダル』『五感図』など多くの作品に出演した。重要な役割だったが、単独主演ではなかった。単独主演映画を待ち遠しく思っていたが、いざ撮影に入ると、映画をリードしなければならないという思いで、プレッシャーが膨らんだ。しかし、公開を控えた今は「苦労の末に撮影を終えることができましたが、仕上がりがいいようなのでほっとしています」と、笑顔を見せる。

 オム・ジョンファは、歌謡界と映画界を行き来しながら活動する、万能エンターテイナーだ。ことしか、遅くとも来年には歌手としての活動を再開する予定だ。歌手と俳優、どちらにも愛情があるため、どちらも捨てることはできないという。

 「以前、サーカスのような公演を見たとき、出演者たちが難易度の高い技を何でもないようにやってみせる姿が印象的でした。熟練の技術を見せるために、彼らが裏で流した汗と涙が感じられたんです。わたしも汗と涙で自らを鍛える俳優になるよう、努力します」。



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