ソウル市内のホテルで行われた『勉強の神』記者会見
ソウル市内のホテルで行われた『勉強の神』記者会見
韓国KBSドラマ『勉強の神』の原作となった漫画『ドラゴン桜』の著者、三田紀房さんが訪韓した。

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 28日にソウル市内のホテルで行われた記者会見で、三田さんはドラマ『勉強の神』について、「日本で放送されたドラマ『ドラゴン桜』よりも分量が多く、キャラクターがよく描写されているようだ」と評価し、特に弁護士カン・ソクホ役で強いリーダーシップを見せているキム・スロのキャラクターが最も魅力的だと満足感を示した。韓国でドラマ化されることを聞いたときは、「何も考えられないほどうれしかった」という。日本で反応があることもありがたいが、海を越えて韓国まで渡るということに感慨を新たにしたと述べた。

 漫画『ドラゴン桜』は、落ちこぼれの私立高校を立ち直らせるため、駆け出し弁護士が東京大学の合格者を増やそうと奮闘する姿を描く。さまざまな受験テクニックや勉強法が紹介され、「勉強漫画」とも呼ばれる。

 当初学園ものを持ちかけた雑誌編集社に対し、三田さんは目標に向かい努力する姿を描く「勉強」をテーマにした漫画を描くことを提案した。「目標が小さければ少ししか努力もしなくなる。動機を与えようと、わざと”ナンバーワン”の東大を目標にした。結果でなく、目標を立て努力するプロセスを描こうとした」と明かした。

 一方、『勉強の神』が一等至上主義をあおり、競争を助長するとの批判があることについては、学生に健全な競争は必要だとする持論を示した。作品は教育に関する自身の意見であり、正答ではないとしながらも、「漫画が連載された年に東大受験者が増えたという発表もあっただけに、学生に自信を持って東大に臨ませたことは肯定的な反響だったと思う」と評価した。

 三田さんは韓国の視聴者、中でも学生に向け、本には勉強方法が出てくるが、そのうち1つか2つでも実践して点数が上がれば勉強が楽しくなるだろうと述べ、つたない韓国語で「楽しく勉強しましょう」と呼びかけた。


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