パク・ヘジン=(聯合ニュース)
パク・ヘジン=(聯合ニュース)
「ハリュ」の真心がお茶の間を温かくしている。
 
KBS第2の週末ドラマ『熱血商人』に登場する自動車セールスマン、ハリュは、1台でも多く売るためなら何でもいとわない。しかし人を欺くようなことはせず、覇気と勇気で武装し、正攻法で物事を解決していく。大抵のことにはくじけず、さびしくても悲しくても涙を見せない。
 
そんなハリュを演じるパク・ヘジンは、最近まどろむ時間もない。ハリュの周りではいつも事件や事故が起こり、車1台を売るために全国をめぐり、骨を折らねばならないためだ。その撮影は「血便が出るほど」大変だと笑いながら、「初めて8時間の徹夜撮影をしたときには、人はこんなに眠らなくても耐えられるんだなと実感した」と明かした。けがも多かった。車をつぶすシーンでは、車体が思った以上に頑丈で、自分の手がすりむけたばかりだったという。
 
人をだますようなことはせず、誠意を尽くしてセールスするハリュが視聴者に感動を与えていると伝えると、彼は「さあ…よくわかりません。ハリュはとにかくつまらないことばかりしているから…」と笑ってみせた。心やさしく正義感あふれるハリュが、困っている人を見過ごせず事件に巻き込まれてしまう状況を指した言葉だ。
 
噂のチル姫』『空くらい地くらい』『エデンの東』に出演し、成長してきたパク・ヘジンは、『熱血商人』でようやく単独主演の座を射止めた。これまでの家族ドラマから、今回は少し抜け出したかったという。ハリュのように大変な人生を送る役も演じてみたかったと明かす。
 
ハリュについては、何も持っていないが自信感にはあふれる男、「それを武器にかっこつけてるんです。実際にはそんなにかっこよくないんですけど(笑)」と紹介。世の中がつらい時期には、困難を乗り越え成功するストーリーが愛される。このドラマも、感動を与えながらも明るくコミカルな要素が多いところが人気を集めているのではと分析してみせた。
 
デビュー前の3年間、衣料品の販売していた経験があるパク・ヘジン。ハリュを演じながら、そのときの経験や気持ちを思い返しているようだ。「『セールスは商品を売るのではなく、人柄を売る』というせりふがありますが、それがすごく好きです。販売の経験で、人の心をつかむことがどれほど大変か知っています。セールスの世界は本当に血も涙もないところのようですが、そんな世界で生き残るには『人柄を売る』という姿勢が必要なんだと思います」
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