キム・アジュン=22日、ソウル(聯合ニュース)
キム・アジュン=22日、ソウル(聯合ニュース)
「ときめきを楽しめる程度に緊張すればと思うのに、それよりもっと緊張しているみたい。一生懸命にやっていることだけ知っていてもらえれば」――。2006年の映画『カンナさん大成功です!』以来3年ぶりに作品に復帰するキム・アジュンは浮き立った表情だった。

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 ソウル市内のホテルで22日に開かれたKBS第2ドラマ『ただ見守っていて』の制作発表会でキム・アジュンは、「3年という時間がすぎたが、女優として、キム・アジュン個人として成長する時間が必要だったようだ」と話を切り出した。この間、勉強したり休みを取りながら、ひとりの人間としてのキム・アジュンが成長する時間を過ごしたという。多くの機会がある時にさっさとどれかを選択するより、分かれ道に立って行くべき道を慎重に悩んでみる時間が必要だと思ったからだ。この間、やりたい作品もあったが、うまく進まなかったりもした。キム・アジュンは、スイスのホテルビジネス学校で1か月半、サービスマインド教育やワイン、チーズに関する勉強もしている。作品を見る視野を広げたいという思いから、経験も積み勉強もしなければならないと考え、さまざまなことに挑戦したという。

 『ただ見守っていて』でキム・アジュンは、本当の恋人の存在を隠すために偶然出会った郵便局の平職員と6か月間契約結婚をするトップスター、ハン・ジスを演じる。キム・アジュンはまず、この作品はシナリオが良かったと話した。「これだけおもしろいキャラクタードラマもあり得るんだなと思った。おもしろいシーンが多すぎて、笑ってしまいNGを出すこともたびたびある」。
 しかし、彼女演じるハン・ジスは劇中ではコミカルな人物ではなく、恋を隠さなければならない苦しみに悩まされる。感情がこみ上げてきて泣くシーンが毎日続く。ロマンチックコメディなのにキム・アジュンとその恋人役のチュ・サンウクだけは毎日泣いている。「ジスは余裕と危機の間をさまよっているようだ」と彼女は言う。脚本家からは、ジスという人物は16話かけて少しずつ明かされるため、最初はキャラクターを決めず視聴者とともに把握するよう言われた。確かなのは笑わせるキャラクターではないことだ。しかし、コミカルなキャラクターであってほしいとの思いもあり、ドラマ後半にそうしたシーンが出るかもしれないと期待している。

 ハン・ジスのような状況に直面した場合、キム・アジュンはどのように行動するか。ドラマは愛する人のためにまた別のスキャンダルをでっちあげる物語だが、彼女は実際にはそうできないと答えた。「愛する人のため、誰かを犠牲にしなければならない、そんなことはできない。ドラマだから可能なのでは」と笑う。
 ハン・ジスは女優だが、ドラマでは女優としてのハン・ジスの姿はほとんど映さない。代わりに恋に悩む女性、ハン・ジスを映し出す。そのため、トップスター役を登場させるほかのドラマとは一味違うはずだと、制作陣は話している。
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