韓国の映画やドラマをただ上映・放送するだけでは、いつしか外国消費者に“韓流”が飽きられ、“寒流”に変わってしまうとの懸念から、ベトナム芸能界で、新しい試みが始まっている。
ベトナムでは2002年から2006年まで、テレビドラマの約7割を韓国のドラマが占めるほどの韓流ブームが巻き起こり、チャン・ドンゴンペ・ヨンジュンイ・ヨンエソン・ヘギョ、ウォン・ビン、Rain(ピ)らがスターとなった。韓国の風俗、飲食物が人気となり、首都ハノイの若者たちがよく訪れる場所はコリアンロードと呼ばれるようにもなった。

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しかし今月初め現在、ベトナムのテレビに占める韓国ドラマの割合は40%台に急落した。視聴率が低下しただけでなく、いつの間にか韓国ドラマや映画は、単なる映像物としてしか認識されなくなっていると、現地韓流専門家らは指摘する。ある映画関連誌の記者は、無分別な映画・ドラマの輸入と放映、韓国文化に対する理解が不足した状態での未熟な翻訳、ワンパターンな内容などが、韓流に食傷する要因だと説明した。

こうした中、大手テレビ制作会社を中心に、韓流ドラマをリメークする動きが広がっている。代表的なのが2004年のRain、ソン・ヘギョ主演ドラマ『フルハウス』で、来月から現地テレビ局による本格的なリメーク版撮影が始まる。準備段階から関心が高まっており、このベトナム版『フルハウス』が成功すれば、人気ドラマのリメークが増えると予測される。

単なる韓流作品の輸入から韓流を基盤としたリメークへという新しい動きは、韓流をより身近なものとする努力と同じ脈絡のものだと、前出の記者は説明する。また、韓国の先進ドラマ制作技術の習得や、より良いドラマ環境作りも可能になるとの期待もかかっている。ベトナムでの韓流リメークは単なる韓流の“ものまね”ではなく、両国文化に対する理解を深める代案で、両国の共同努力と関心および支援が必要だと語った。

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