ソン・スンホン=9日、ソウル(聯合ニュース)
ソン・スンホン=9日、ソウル(聯合ニュース)
「このドラマを撮っている間中、苦しみ、泣いていた。最終回で恋人のククチャと笑顔を交わすが、それが唯一、笑うシーンだったと思う。次は明るい作品をやってみたい」。(ソン・スンホン
 「わたしも泣くのはちょっと休みたい。撮影で叫びすぎてのどが痛い。次は軽くて甘い恋愛ものがやりたい」。(ヨン・ジョンフン

ソン・スンホン の最新ニュースまとめ

 MBCドラマ『エデンの東』が10日、全56話で幕を下す。主演のソン・スンホンとヨン・ジョンフンは前日の9日にソウル市内のホテルで記者会見を開き、最終回を迎える心境を明かした。

 ソン・スンホンは「1年近く撮影をし、多くの関心と応援を受け、不足部分については鋭い批判をもらったのも事実」と振り返った。つまらないという指摘もあったが、愛の本質、兄弟間の愛情、恋人同士の愛情などをよく表現できたと思うと自己評価した。また、多くの人がソン・スンホンといえば至高の愛と柔らかなイメージを思い浮かべるだろうが、今回のドラマでは序盤に荒々しい男性美を、事業家として成功してからはカリスマを見せたとした。その一方で、キャラクター表現はやや力不足で、感情を調節するテクニックも不足していると感じたと自省した。

 ヨン・ジョンフンは「撮影中に心理的につらいときは、共演者同士が互いの力になった」と紹介し、ソン・スンホンとは実の兄弟のように親しくなるなど、ドラマで得たものは大きいとかったと語った。悪役らしからぬ悪役、純粋な面など、長丁場でいろいろなキャラクターを見せることができ、今後、そのなかで1つの面を精密に演じることができるという自信も生まれたという。

 『エデンの東』は、1960年代から現代までの激動の歴史を背景に、イ・ドンチョル(ソン・スンホン)、イ・ドンウク(ヨン・ジョンフン)兄弟の愛と復讐を描いた作品。ドンウクは資産家シン・テファンの実の息子だが、同じ病院で同時に生まれたシン・ミョンフン(パク・ヘジン)と入れ替えられ、貧しい家で育つ。

 ドラマには視聴者から批判も多く寄せられた。ソン・スンホンは「批判も関心と愛情があるからこそだと思う。ドンチョルは違法なことに手を染めるが、キャラクターが美化された部分がなくはなかった」と話した。ヨン・ジョンフンも、「よくやった」と賞賛してくれた人もいるが、ドンウクが理解できないというインターネット上の書き込みが記憶に残るという。

 ソン・スンホンは、この作品で自分の能力の限界にぶつかったと吐露した。映画「オールド・ボーイ」を見て、果たして自分があのような役を演じることができるだろうかと悩んだとこともあると打ち明け、「従来のイメージに荒々しさをプラスしても、以前と同じ面は残る。自分が悪役を演じたとき、今までの方が良かったと言われたくはない」と、いずれ必ず悪役に挑戦したいと語った。

 『エデンの東』は4月から、日本のTBSで放送される。ソン・スンホンは「温かく和やかな従来の韓流ドラマとは異なり、韓国の60~70年代近代史を背景にした作品。海外市場で韓国の歴史を説明する意味があるといえる」と紹介した。


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