ステージの上で倒れるのはパフォーマンスではありません。ステージ上では雑念を捨て自分のすべてのエネルギーを発散しようと考えているので、演奏が終わり倒れることもあります」――。

 再結成した日本の伝説のロックグループ<X JAPAN>のリーダーYOSHIKIが、21、22両日の初の韓国公演を前に、聯合ニュースの電子メールインタビューに応じた。常に特別なストーリーをもってステージに立ち、<X JAPAN>らしさをダイナミックに見せるため努力しているというYOSHIKI。韓国公演でも2日間異なるテーマでのステージ構成を準備しており、期待してほしいとメッセージを伝えた。

 <X JAPAN>はボーカルのTOSHI、ギターのHIDE(故人)とPATA、ベースのHEATH、ドラムとピアノ、コーラスのYOSHIKIで1985年にデビュー。1997年に解散したが、昨年3月に再結成し復活コンサートを開催した。YOSHIKIは「TOSHIと2007年に会って話をしているうちに、自然にまた集まろうということになった。その後、話がうまく進み、ワールドツアーのために再結成が公式化された」と説明した。

 東京ドームでの復活コンサートには、1998年に死亡したHIDEをホログラムで登場させ、観客を驚かせた。口の動きやギターを弾く指の動きなど、生前の姿をそのまま再現するため1億5000万円の費用を投じた。そのHIDEの姿は、単なる可視的な復活ではないと、YOSHIKIは話す。「HIDEはいつもわたしたちの音楽と心のなかにいる。リハーサルでも一緒にいるし、公演の間ずっと、わたしたちと一緒にいます」。

 <X JAPAN>の音楽は、1990年代後半に日本大衆文化が開放されるまで、韓国では公に接することはできなかった。にもかかわらず、海賊盤が約50万枚売れるなど、<X JAPAN>に熱狂する韓国ファンはかなりの数に達する。YOSHIKIは米ロサンゼルスに住んでいた当時、韓国人の友人から、<X JAPAN>は韓国でも有名だと聞いて驚いたという。韓国を訪れた際、空港に多くのファンが出迎えてくれたこともとても感動的だったと振り返った。

 今回のワールドツアーが<X JAPAN>最後の公演になるといううわさも出ているが、YOSHIKIは「最後のツアーではない」と短く答えた。ただ、今回のツアー後、再び韓国で公演するまでにはかなりの時間がかかるだろうと話した。新作は新曲1~2曲を収録したニューベストアルバムを企画中だ。

 昨年は頚椎椎間板ヘルニアの悪化で苦しみ、ワールドツアーも延期された。現在、症状はかなり好転しているという。ステージ上でファンに見せる姿を重要に考え、体調管理には気を配っている。今はコンサートのため、最上のコンディションを維持していると語った。

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