リュ・スンワン監督
リュ・スンワン監督
3月1日、ゆうばり市民会館大ホールにて<ゆうばり国際ファンタスティック映画祭>と<プチョン国際ファンタスティック映画祭>の連携企画<プチョンプレゼンテーション>が開催された。同イベントには『汗』のナ・ホンジン監督、『タチマワ・リー~悪人よ 地獄行急行列車に乗れ(原題)』のリュ・スンワン監督、『悪人よ、地獄行き急行列車に乗れ』のクォン・ヨンミンが来日し、トークショーを行った。

<ゆうばり映画祭>の歴史は、数々の韓国映画人との相互理解、交流を通じて、ともに歩んできた。なかでも1997年にゆうばり映画祭を手本に韓国・富川市に誕生した<プチョン国際ファンタスティック映画祭(PiFan)>との友好関係は、民間レベルでの国際交流という意味で、とても大きな意義をもっている。

以下は<プチョンプレゼンテーション>のようす

●司会:
塩田時敏(オフシアター・コンペティション部門プログラミング・ディレクター)
●登壇者:
クォン・ヨンミン(オフシアター・コンペティション部門審査員/富山国際ファンタスティック映画祭プログラミング・ディレクター)
ナ・ホンジン監督
リュ・スンワン監督

●上映作品:
『悪人よ、地獄行き急行列車に乗れ』(1979/パク・シノク監督/90分)
『汗』(2007/ナ・ホンジン監督/12分)
『タチマワ・リー~悪人よ 地獄行急行列車に乗れ(原題)』(2008/リュ・スンワン監督/99分)

クロージング・セレモニーの興奮冷めやらぬゆうばり映画祭メイン会場の大ホールにて、ここでしか観られない長編・短編の韓国映画を上映。韓国で人気新人監督リュ・スンワンを迎え、活発なトークが繰り広げられた。

クォン・ヨンミン:ゆうばりのオフシアター・コンペティション部門のように、プチョンも新たにコンペ部門を創設する予定もあり、企画マーケットを展開するなどして、若い才能に期待しています。今回、招待作品として上映された『チェイサー』の前にナ・ホンジン監督が手掛けた短編作『汗』は、2007年にプチョン(富山国際ファンタスティック映画祭)の短編部門で上映しました。この作品は私が上映作品に選んだのですが、短編映画をよく観た時期があったんですが、これだけずば抜けてましたね。観てすぐに凄い人情的な作品だと思いました。

塩田時敏:『チェイサー』に繋がるなぁというのが全面に出ていますよね。

ナ・ホンジン:確かに『チェイサー』は『汗』の軌跡をたどっていると言えるかもしれません。表現をよりシンプルに仕上げる事を心がけました。『悪人よ、地獄行き急行列車に乗れ』は、非常に楽しんで観ました。私が表敬する監督であるリュ・スンワンによる『タチマワ・リー~悪人よ 地獄行急行列車に乗れ(原題)』も面白いですよね。

リュ・スンワン:今『悪人よ!地獄行き列車に乗れ』をご覧になって、まずは皆さんは地獄行きの列車に乗ってから、この場に残っていてくれてありがとうございました。地獄で衝撃を受けた皆様に立て続けに『タチマワ・リー~悪人よ 地獄行急行列車に乗れ(原題)』をお見せするのは、人としてどうかと思いますが、間に『汗』の上映があってまだ良かったです(笑)。

塩田:地獄行き列車に乗ったら、行くとこまで行かなきゃね。

リュ・スンワン:僕もそう思いますが、今や韓国映画界が地獄行き列車に乗ってますので、僕は早くそこから抜け出したいですね。
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