右からヨンセン、ヒョンジュン、キュジョン=24日、ソウル(聯合)
右からヨンセン、ヒョンジュン、キュジョン=24日、ソウル(聯合)
東方神起や<BIG BANG(ビッグバン)>などライバルに比べ、音楽性が明確ではないグループ。ヒット曲が1990年代風のダンス音楽レベルにとどまっていると惜しむ声もあった。<SS501>は、ニューアルバムを準備しながら真剣に悩んだ。
 
このほどリリースしたスペシャルミニアルバムは、リーダーのヒョンジュンがドラマ、ジョンミンがミュージカルに出演する関係で、ヨンセン、ヒョンジュン(末っ子)、キュジョンの3人による新ユニット<トリプルS>で制作した。メンバーが初めて作詞・作曲に挑戦したり、さびの部分を3人で歌うようにするなど、歌唱パートにも変化をつけた。「3人で集まるごとに、とても真剣になっていきました。5人一緒のときはふざけてばかりだったのに、音楽に対する姿勢が変わったんです。全般的に音楽は洗練されたポップスタイルに変え、振り付けや衣装は男性的な面を強調しました」

SS501 の最新ニュースまとめ

ヒョンジュンは『The One』と自身のソロ曲『I Am』を作詞。ヨンセンはバラードのソロ曲『愛だろう』を作詞・作曲、キュジョンはR&Bスタイルのソロ曲『Never Let You Go』を作詞した。3人に会ってみると、“創作者”として曲にかかわっただけに、ずいぶんと語りたいことが多い様子だ。レトロサウンドのタイトル曲『U R Man』よりも、自分たちが手がけたソロ曲に対する説明のほうが長い。

「僕の曲は、ネオ・ソウルスタイルのポップス。隣にいる女性に愛を語る内容です。メロディが簡単なので歌詞も簡単にしようと、リフレインを多くしました。タイトルは最初、『僕だよ』だったんですが、『I Am』に変えました」(ヒョンジュン)

「日本で書いた曲です。キーボードでメロディを作っておいてから、家に機材をそろえ防音装置も整えて完成させました。編曲は専門家の力を借りました。片思いの経験を生かして詞を書きました」(ヨンセン)

日本でも活動している<SS501>は、7~8月は日本に滞在し、国内活動は空白となっていた。今回の復帰に、メンバーの期待もおのずと膨らむ。

「日本にいたとき、テレビが見られないので、パソコンで<BIG BANG>や<Wonder Girls(ワンダーガールズ)>の音楽を聞いていました。国内音楽界の流れが急速に変わり、自分たち世代の音楽もカラーがはっきりしてきたことを感じました。音楽市場も活性化したようで、たくさんの歌手が出てきて、活力がみなぎっているようでしたね」(キュジョン)

アイドルスターとして経験した苦悩についても語った。甘受しなければならないとはいえ、だれかにずっとプライベートを監視されているというストレスは大変なものだ。テレビでの仕事以外にもイベント出演、アルバム準備などで忙しく、休む間もないため肉体的な疲労も大きい。また、音楽、演技、タレント活動と、芸能人として今後も進むべき道は多彩だが、時折友人たちから「将来は何をするのか」と質問されると、未来に対する不安がつのる。「プロデューサーの先輩がたに音楽を学びながら、勉強することが未来への準備です」(ヒョンジュン)

最後に、自宅まで押しかけてくる熱狂的ファンをかわす秘訣(ひけつ)を教えてくれた。「車を持っているメンバーはリーダーだけ。タクシーによく乗るけど、家の前にファンがたくさんいて困ったときは、コンサートに来て応援して、仕事や学業には忠実にとプライドを傷つけるようにアドバイスする」と、ヨンセン。キュジョンによると、最近は真面目に話せばファンも家には来なくなるというが、「実は、1人で仁寺洞や明洞を歩いてるけど、皆気付かないんですよ(笑)」
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