フィソン=(聯合)
フィソン=(聯合)
人々はフィソンに対し、感性的で感受性豊かだというイメージを持っているが、実際その通りだ。うつ病のテストをしても一般の人より24倍も高い数値が出るし、感情の起伏が激しく瞬間的にのめり込みやすい。創作を行うミュージシャンとして、そうした性格は悪いことばかりではない。

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6枚目アルバムプロジェクトの初ミニアルバム『With all my heart and soul』もやはり、自分自身との激しい反目と和解の末に生まれた。所属事務所に著名な作曲家のパク・グンテ氏というプロデューサーがいながらも、自らシンガーソングライターとなりボーカリストとしての力を惜しみなく見せたいというこだわりから、数々の検証プロセスを経た。

アルバムには、R&Bやソウルミュージック、スロージャム、ネオ・ソウルなど、自身が追い求めるブラックミュージックを盛り込んでいる。フィソンは高音のファルセットと太い低音を織り交ぜ、美しいスキャットで幅広い音域をカバーした。

歌が上手い歌手に挙げられるが、数か月にわたりボーカルトレーナーと生活をともにし、日常の中で歌を学んだ。「わたしの声を砂漠戦や山岳戦など色々な戦争で使える武器だと言う人もいます。もしわたしの歌で感動したのなら、それはテクニックによるものではなく、歌詞をきちんと伝えているため。歌1曲は3分間のドラマで、口で演じなければならないため、ぱっと入ってくるようなポイントをどこで与えるべきか、研究を重ねています」。

昨年に5枚目のアルバムを発表した後、フィソンは作詞家として活躍した。SE7ENやユンナ、IVY(アイビー)、イ・ヒョリ、東方神起、<SHINee(シャイニー)>らのアルバムに参加し、ヒット曲を生んだ。

自身のアルバムでは2曲の作曲を手がけ、作詞はすべて自ら行った。今回もラブストーリーがほとんどだが、芸能人になり忙しさを増した彼女との別れを歌った曲など、非凡なテーマをストレートで挑発的な歌詞に込めており、興味深い。「多数が共感することを多数に共感させることより、わずかな人が共感を覚えることを大勢に共感させるのを楽しむ」というのが持論だ。

自分の歩みについては、嵐のような経験を通じて正答を出そうと生きてきたが、いまでも質問ばかりを投げかけており、わずかな達成感も得られず飢えた状態だと分析してみせた。自分の20代は「内面との戦い」だと評する。30代に何をするか分からないが、70代の人生を見通すようになるとし、「いつか自分がピークになるときが来るでしょう」とも言った。

フィソンは、「自分が今どれだけの価値を持っているのかは分からないが、他人がお金を使うだけの人になりたい」と明かす。究極的には、大衆文化コンテンツをリンクさせ、運用するプロデューサーになりたいという。「わたしはRain(ピ)のようにエンターテイナー的な要素があるとは思いません。後々は歌手よりプロデューサーとして生きると思います。リンクさせられる芸術分野をひとくくりにして、才能を発揮したいですね。音楽でもダンスでも、ジャンルを作るのが目標です」。
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