キム・レウォン=(聯合)
キム・レウォン=(聯合)
先月17日にスタートしたSBSドラマ『食客』が、同時間帯に放映されるMBCの『夜になれば』、KBS第2テレビの『最強チルウ』を抑え月・火曜ドラマ視聴率のトップを走っている。主演のキム・レウォンは、2003年にドラマ『屋根部屋のネコ』を大ヒットさせてから5年余り続いているヒット記録を『食客』でも更新できそうだ。

キム・レウォン の最新ニュースまとめ

先月30日に会ったキム・レウォンは、もともとグルメだったが今回のドラマで味に対するこだわりがさらに強くなってしまったと話す。「料理と旅行、釣りが好きなので『食客』への出演を決め、予想通り楽しく撮影に臨んでいます。ドラマで紹介される料理はどれもおいしいんです」。10か月にわたり全国をめぐり撮影したせいか、最近は「主人公のソンチャンのようにトラックで全国を旅しながら海辺でおいしい料理を食べたい」と冗談を飛ばしたりもするという。

『食客』はほかのドラマに比べ早くから撮影に入ったため、完成度の高さと見所の豊富さが売りだ。しかし俳優からすると、ようやく5話まで放送された現時点ですでに疲れが出てしまいそうにもみえる。「実際に8~9話の撮影では少しくたびれたりもしました。ストーリーの展開上、非常に真剣なシーンを演じることがあった半面、長期の撮影で緊張が緩んでしまったときもありました。でも今は大丈夫です。放送がスタートしましたから。幸い反応も上々なので撮影にも気合が入ります。やはり視聴者の反応をうかがいながら撮影してこそ力がこみ上げてきますね(笑)」

キム・レウォンが演じるソンチャンは天才料理人だ。今はまだ自分の才能に気づいていないがソンチャンの生まれ持つ味覚と料理の腕前にはどのライバルも太刀打ちできない。キム・レウォンは、ソンチャンのように天才的なキャラクターを演じるのは初めてだがとても魅力を感じるという。「ある分野の才能がある人は、その他の部分では足りないところが多いです。ソンチャンがやや社会性に欠け、おっちょこちょいな面があるのもそうした理由からでしょう。俳優としてはその不足している部分をうまく表現したいという思いがあります」

失敗を知らずに前進していると知らぬ間にうぬぼれやすくなるものだが、キム・レウォンは5年前も今も何かを追い求めているかのようにみえる。「何かを実現させたり自分のものにしようとすると挫折しやすいですが、わたしは俳優として今よりも厳しい状況に陥ることもあり得ると考えながら過ごしています。だから今の状況でより明るく健康的な姿を見せよう、誠実に働こう、人間関係ももっとうまくやっていこうと思うのです」

料理が好きなキム・レウォンにとって、料理とは、食べることとはどういう意味を持つのだろうか。「人が生きていくうえで結婚や出産などいくつかの大きな幸せがありますが、愛する人とおいしい料理を食べることもやはり大きな幸せの一つだと思います。料理は文化ですから。料理を食べながら文化を享有しているのです」
Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0