6月4日午後2時よりNHKにて『太王四神記』の主役ファヌン/タムドク役を演じたペ・ヨンジュンをはじめ、ムン・ソリ(カジン/キハ役)、イ・ジア(セオ/スジニ役)、キム・ジョンハク監督が参席し、来日記者会見が行われた。約2年ぶりとなるペ・ヨンジュンの来日に加え大ヒットドラマということもあり、300名以上のカメラマンと記者が集まった。また、会場の外には多くのファンが待機するなど、改めてペ・ヨンジュンの人気の凄さを感じる会見となった。

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-『太王四神記』がNHK総合テレビで放映され人気を博しています。この大反響をどう思われますか?
ペ・ヨンジュン:いつも有難いと思うばかりです。いい姿を見せられるとうに努力しようと改めて感じますね。

-『太王四神記』のどんなところを特に見てほしいですか?
ペ・ヨンジュン:『太王四神記』では人間の真の心と真の愛が描かれています。そして私が演じたタムドクは、権力はあるのですが誰とでも仲良くなれる自由で開かれた人物でした。まさに現在、必要とされる指導者といえるのではないでしょうか。

-(ムン・ソリへ)初のドラマ出演となりますが、テレビでの撮影はどうでしたか?
ムン・ソリ:このドラマの話をいただいたときは、まるで大きな山に出会ったような気がしました。その中で多くのことを学びましたし、共演者の方々が本当に心強かったですね。その共演者とともに山に登り、頂上に辿りつたときは大きな喜びと感動を感じることができました。撮影を終えてみて、これからはどんなドラマにも挑戦したいという自信も生まれてきました。私にとっては生涯記憶に残るドラマに出会えたと思います。

-(イ・ジアへ)『太王四神記』がデビュー作でしたが、感想は?
イ・ジア:このドラマで初めて演技をすることになりました。すべてが不慣れなことでしたので、大変なことがたくさんありました。でも、素敵な先輩や監督、スタッフの皆さんがサポートしてくださいましたので、私もここまで出来たのだと思います。周りの方は「堂々としているね」とおっしゃってくれるのですが、実は非常に緊張していて、今も震えています。

-(会見中に)ペ・ヨンジュンさんがメモを書いていらっしゃいますが、何を書いているのですか?
ペ・ヨンジュン:今、他の俳優さんたちがお答えになったことの中で、もし自分にも聞かれたときにと思いまして、思いついたことをメモしていました。だんだん記憶力がなくなってきたもので…(笑)。

-(キム・ジョンハク監督へ)撮影が長く続きましたね。どんな部分が大変でしたか?
監督:企画にしますと3年くらいで、撮影は2年かかりました。まず、台本がすぐに出てこなかったため、俳優さんが十分に準備ができなかったという点が残念でした。また撮影が長くなればなるほど、俳優やスタッフの緊張感を維持することの難しさを感じましたね。それから終盤にはアクションシーンも多く、俳優が負傷してしまい、動くシーンが撮れなくなってしまったこともありました。

-多くのロケ地で撮影していますが、どの場所が気に入りましたか?
ペ・ヨンジュン:1番はメインスタジオがありました済州島(チェジュド)ですね。済州島は本当に美しい島で空気も良いところです。撮影は大変でしたが楽しく過ごすことができました。もう1か所は丹陽(タニャン)ですね。居心地がとてもいい場所でした。

-イ・ジアさん演じるスジニはタムドクに後ろから抱きつき、ムン・ソリさん演じるキハは前から抱きしめますよね。個人的にはどちらが好みでしょうか。
ペ・ヨンジュン:キハはタムドクと恋人関係にあったということで前から抱きつくことができたと思うのですが、スジニとは友達のような関係だったので背後からになったのでしょう。スジニにとってタムドクは陛下であったわけですから、少し慎重になったようですね。あ!そして今思いついたのですが、個人的にはやはり前から抱きつかれるのが良いかな~と思いました(笑)。

-ドラマでは王者の孤独や苦労が表現されていたと思いますが、共感する部分はありましたか?
ペ・ヨンジュン:タムドクは昔に実在した偉大な人物ですので、2年間演じながらたくさんのことを学びましたし、私自身が成長するきっかけになったと思います。そして、タムドクは偉大すぎるので、共通点を見つけるのは難しいのですが、男性であれば責任感を持つということにおいては、同じではないかと思います。孤独についていえば、タムドクの周りにも私の周りにも信じて頼れる友人がいますので、それほど寂しいと思うことはありませんでした。

-偉大な男性への恋心はどのような気持ちで演じられましたか?
ムン・ソリ:済州島での撮影時だったのですが、ある日気晴らしに日の出を見に行ったことがありました。汗を流しながら山に登り、日が出てくるのを見たのですが、本当に綺麗だなと思うことができたんです。その瞬間、本来ならば夫のことを思い出さなければならないのでしょうが、その時は真っ先にペ・ヨンジュンさんが浮かんできました。ヨン様は自由にここには来られないだろうと思いました。常にコンドミニアムやホテルにしかいられないので、残念だなとも思いましたね。劇中の人物を見ますと、タムドクもそうですし、ホゲもそうですが、キハも含めて皆、寂しい役だったと思います。ペ・ヨンジュンさんを見ると孤独な部分もあるように見えるのですが、逆にその部分が彼を強くする1つの要因になっていると思います。
イ・ジア:撮影中、先輩方を横で見ておりましたが、ペ・ヨンジュンさんのようなすごい方は「どこか違うな」と感じていました。私はもっと自由に食事に出かけたりすることが出来ましたし。やはり1番高い位置からいろいろなことに気を使わなければならない立場の方は、本当に大変だなと思いましたね。

-タムドクとスジニがお酒を飲むシーンが多くありますが、実際は誰が強いのでしょうか。また出演者・スタッフでの食事会におけるエピソードはありますか?
ペ・ヨンジュン:ドラマの中ではスジニがよくお酒を飲むのですが、実際は飲めないんです。私は本当によく飲みます(笑)。実は私よりもお酒の強いパク・ソンウンさんとイ・フィリップさんも今、東京に来ているのですが、昨日はお酒を飲みに行ったと聞いています。
ムン・ソリ:出演者の中ではオ・グァンロクさんが1番強いですね。
監督:撮影時間が長くスタッフも疲れて放棄してしまいたいと思うときがありました。そのたびにペ・ヨンジュンさんが夕食をおごってくださいました。演出生活を32年間やっていますが、最も食事会の多いドラマであったと思います!ですので、撮影を乗り越えられたのは、度重なる食事会のおかげだったのかなと、ふと思いました。

-印象に残っているエピソードは何ですか?
ペ・ヨンジュン:多すぎて何から言っていいのか迷ってしまいます。他の方からお願いします。
監督:現場を移動しているときに交通事故に遭いまして…手術をしてすぐに撮影に戻ったことがあります。またペ・ヨンジュンさんが、撮影を1週間ほど残した時点で歩けない状態にまでなってしまい、代役を立てなければなりませんでした。最後まで終えられるのかと心配しましたが、やり遂げたときの達成感が1番記憶に残っています。
ペ・ヨンジュン:共演者やスタッフと親しくなることは難しいことなのですが、今回は本当の肉親のような妹や兄、お父さんに出会えたような気がします。監督とまたチャンスがあればお仕事をしたいなと思っています。エピソードというよりも、今、実は裏にカメラマンやメイクを担当したスタッフも来ています。皆さんと仲良くなれたことに感謝したいですね。
ムン・ソリ:では私がエピソードをお話しましょうか(笑)?キハになる前の過去の部分ではカジンという役を演じていました。カジンは体中にタトゥーが入っているんですね。ある日、赤いタトゥーを2時間かけて描いてもらいました。メイクも完了しスタンバイしていたら、スタッフが来て「雨が降って来たので撮影はできません」と言われたんです。オイルで消すのにも30分ほどかかるので大変なのですが、すべて落として帰ろうとしたら、今度は「晴れてきたので撮影します」ということになって、またメイクチームに2時間かけて描いてもらいました。そしたらまた雨が降ってきて…その日は3回描いて消してを繰り返しましたね。私の名前はムン・ソリ(ムンは韓国語でドア、ソリは声や音という意)だけれども、ピッソリ(ピは雨という意味。ピッソリで雨音)だねと言われました。今思うと楽しい思い出です。
イ・ジア:スジニがタムドクに声をかけるシーンがあるんです。私は気がつかなかったのですが、ペ・ヨンジュンさんの肩に大きな蜂が止まっていたようなんですね。蜂が先輩を刺そうとした瞬間に私が肩をたたいてしまったので、蜂は私を刺しました。周りの方々は皆、私をからかって「少しはクラクラしてきたか?」と笑っていました。撮影を続行するためすぐには病院には行けず、40分ほど撮影していたら、ついに私は倒れてしまったんです。そのときにやっと病院へ連れていってもらい、解毒剤を2本打ってもらいました。

-ネットユーザーや視聴者へ一言お願いします。
ペ・ヨンジュン:『太王四神記』に多くの関心を寄せていただき本当にありがとうございます。これからどんどん面白くなっていきますので、楽しんでいただければと思います。さらに良い演技をお見せできるように頑張りたいと思います。ありがとうございます。
ムン・ソリ:キハの涙に注目していただきたいですね。ドラマでのキハが寂しくないように一緒に泣いてください。その代わり次回は、皆さんに笑っていただける作品に出演して、楽しんでいただくことをお約束します。
イ・ジア:演技の経験がなかった私がこのような大作に出演し、そして素晴らしい先輩方とご一緒できたことを非常に嬉しく思っています。『太王四神記』を愛してくださり、またスジニを可愛がってくださったことを本当に有難く思っています。これからも良い姿をお見せできるように努力していきます。
監督:時代劇ですので、どうしても難しいと思われる方がいると思います。それでも多くの方に見ていただけることに感謝しています。今後ますますエキサイティングで面白い展開になっていきますので、最後まで見守っていてください。
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