キム・レウォン=(聯合)
キム・レウォン=(聯合)
韓国俳優のキム・レウォンが来月16日にスタートするSBSドラマ『食客』で主人公の天才料理人ソンチャンを演じ、視聴者を味の世界へといざなう。
 
29日に江原道・洪川のロケ現場でインタビューに応じたキム・レウォンは、自身が演じるソンチャンについて、「ちょっと大人気ない部分があるものの基本的に明るく健康的なキャラクター」と評し、これまで演じた明るい人物よりもさらにおもしろいと満面の笑顔で語った。「ソンチャンは自分の才能に気づかずにいたが、それが徐々に現れ周囲の人々と衝突することになります。結局、働いていた食堂を去り、全国を回りながら野菜を売るのですが、その過程で食材一つ一つの味を知りますます料理に関心を持つようになるんです」

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原作のホ・ヨンマンの人気漫画『食客』は昨年映画化され300万人の観客を動員した。出演作がどれもヒットし、そうした自信も理解できるが既に映画化された作品に出演した理由は何なのか。「映画はわざと見ていません。僕がつかんだソンチャンのキャラクターが映画を見ることで揺れてしまうのではないかと思ったので。映画は見ずに僕のこだわりをそのまま押し通しましたが、幸い監督も認めてくれました」。原作は料理の紹介にスポットを当てたとすれば、ドラマは料理の紹介とともに人物同士の葛藤(かっとう)が深く表現され、また映画では時間的制約で一部の料理だけが紹介された半面、ドラマでは実に多様な韓国料理が紹介されると話した。

芸能界デビュー後、両親と離れて暮らしているキム・レウォンの趣味が料理であるということはよく知られている。おいしく食べるだけでなく、おいしく作ると評判だ。「一人暮らしも長いので普段から料理はよく作りますが、得意分野はドラマとは異なり日本食です。今回の撮影で料理についてたくさん学んだので、ドラマが終わって時間ができたら俳優らと外食事業をやってみるのもどうかと思っています(笑)」

ドラマの撮影で作った料理のうちキムチサラダが一番印象に残っているということだが、その理由が面白い。器が与えられ、その器に似合う料理を想像力を駆使して作るという対決シーンで、ソンチャンはキムチサラダを作ろうと決心する。しかし、その器が割れてしまい豆腐を揚げて作った器で代用したが、その味もさることながら作る過程が記憶に残っているという。

2006年にドラマ『君はどの星から来たの』と映画『ひまわり』に出演後、ドラマ『食客』のために多くの時間を割いてきたキム・レウォン。「ソンチャンはドラマ『屋根部屋のネコ』で見せた明るく健康でかわいいキャラクターからさらに一歩進んだ人物だと思います。視聴者の口元が知らぬうちにほころんでしまう、そういう人物です。そして料理に対する深い情熱と覇気を表現しようとするんですよ」と締めくくった。
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