<ソウル国際漫画アニメーションフェスティバル(SICAF)>の一環としてロッテシネマ建大入口店で開催中の<国際アニメーション映画祭>で22日、森田修平監督のアニメ『FREEDOM』が上映された。
 
スクリーントークを終えた森田監督に観客の反応を尋ねると、「積極的でびっくりした」との答えが返ってきた。業界関係者が出席していたこともあるが、1人で2つも3つも質問してくる人も多くて驚いたという。「日本だとなかなか手が挙がらないことも多いですが、きょうは場が静まり返ることがなく、たくさんコミュニケーションできて楽しかったです」と満足感を示した。 

大学時代にデジタル映像制作グループ<神風動画>の立ち上げに加わり、3Dを用いたショートムービーを制作してきた森田監督は、「CGを用いて日本の作画(2D)アニメのような作品を作れないか」というアイデアをきっかけにアニメ監督の道を歩み始めた。2003年に独立し制作ユニット<YAMATO WORKS>を設立、1作目として『カクレンボ』を制作した。

『FREEDOM』は人類が月に移住した23世紀を背景に、いくつかの自由が制限された社会で「本当の自由」を求める少年たちのストーリーを描いている。フル3Dを手書きベースの作画アニメ風に制作しているのが特徴だ。森田監督は、アニメにはやはり「人の描く力」が必要だと言い、作業の上ではパソコンで自動化できるものでもなるべくスタッフの手を入れるように気を使ったと話した。

昔はアニメでしか描けなかったことが実写でもできる時代になったが、アニメだけが持つ魅力を尋ねると、「リアルでない、夢を見せられるところでしょうか」と照れくさそうに答えた。昔から人を笑わせたり、感動させたりするのが好きだったという森田監督。アニメ監督として大変なことも多いが、人々が何を見たいのかを考え、それが作りたいものと一致すれば本当に楽しいと語った。

常にプロットを温めているような印象を受けるが、次期作は固まっているのかとの質問には「考えていることがありますが、言うと作ったような気になるので言わないでおきます」と笑ってかわした。今後はアニメだけにこだわらず、良い企画を思いつけばゲーム業界などに活動の幅を広げる可能性もあると話している。

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