“公演界の皇帝”と呼ばれる歌手がいる。大型コンサート会場で、最適の音響設備を備えるのは基本、イベントのためには大規模投資が必要だという持論を持つ、キム・ジャンフンだ。
 
来月21~24日、ソウル・オリンピック公園オリンピックホールで5回の公演を行う<2007キム・ジャンフン クリスマスコンサート ワンマンショー>には、18億ウォン(約2億1000万円)を投じる。なかでも音響については2度3度その重要性を強調する。今回の公演には、従来の3~4倍の音響装備を投入するといい、「いくら大きくて良い声で歌っても、大型のスタジアムなどではシステムがなければ伝えることができない。最適な音響システムを導入すれば、音楽の感動を極限まで拡大できる」と語る。

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さらに、本人自ら考案したという特殊効果やステージセットも披露する。主な演出の1つは、スタンディング席の真ん中にぽつんと設置された、10メートルほどの大きさの円形ステージだ。メインステージとつながる通路がないこの“島”にどうやって上陸するのか、奇抜なアイデアを見せてくれることだろう。「10種類の演出、先端技術と機械の力が集結された科学のステージを構成する」と説明した。

では、金をかけなければ良い公演はできないのだろうかという疑問が生じる。キム・ジャンフンもまた、クラブのような小さな会場や、特別なセットやショーのない公演でも3~4時間は楽しめるというだけに、資金規模が優れた公演の基準にはならないと考える。それでも、多額の制作費を投じる“超大作映画”のように、“超大作公演”に勝るものはないと主張する。「観客からチケット料金を集めたら、それを積極的に活用し、また観客に返さなければならない。そのため自分のギャランティーも決めていない」。

優れた音響設備で歌を聞かせるときには音楽で感動を与え、ショーアップされたステージでは観る者をびっくりさせる何かを見せなければならないというわけだ。日常生活ではなかなか聞くこと、見ることができないものを観客に経験してもらい、涙と笑いを引き出すのが歌手の義務だと考える。それが、キム・ジャンフンが“超大作公演礼賛者”たるゆえんだ。


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