日本のニューエイジ・ピアニスト倉本裕基が、5日から韓国ツアーを行う。1999年の初来韓以来、毎年公演を行えばチケットが完売するという人気だ。今回は家族音楽会「スターズ・オン・クラシック」と単独公演合わせて11回を行い、特有の感性あふれる旋律を聞かせてくれる。

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インタビュー後に倉本は、「韓国語の発音は難しい」と言って小さな手帳を取り出した。普段から韓国語の勉強のために持ち歩いているものだという。ハングルで書かれたたくさんの単語や文章と日本語の説明が並ぶ手帳からは、倉本さんの韓国に対する感心と愛情があふれていた。以下は一問一答。

―5月に韓国公演を集中して行う理由は。
「これまでにもだいたい5月に韓国公演を行っている。明るく温かな感じがするこの季節はわたしの音楽ともよく合うと思う。日本ではいつでも公演できるため、ツアーを組むのにもちょうど良い5月に韓国を訪れるようになった」

―「スターズ・オン・クラシック」という音楽会を開くことになった契機は。
「バイオリにストとミュージカル俳優が一緒にステージに立ち、わたしはディズニーアニメのテーマ曲を演奏する。家族みんなで楽しめる公演になると思い、企画に応じた」

―今回の地方ツアーの特色は。
「初めて訪れる小都市がいくつもあるので楽しみだ。30人構成のオーケストラとの公演になるが、新しい音楽コミュニケーションの場となると思う」

―韓国で初のベストアルバムを発売したが。
「これまで韓国で出したライセンスアルバムは既存のレパートリーから選んで発表したものだったので、実際はすべてがベスト盤だったといえる。今回のベストアルバムは過去に韓国で発表した11枚から1曲ずつ選んだもので、まだわたしの音楽を聴いたことがない人にも気軽に楽しんでもらえると思う。ドラマ『朱蒙』の挿入歌で、スミ・ジョー(チョ・スミ)が歌う『愛の記憶』も収録されている」

―韓国での人気の理由は何だと思うか。
「ハンサムでもないし話題が多いわけでもない自分だが、口コミで音楽が広がっていった。韓国人たちには感性ある音楽を楽しもうという態勢があると思う。韓国人と日本人は『情』という感性の部分で共感できるものを持っている」

―韓国公演を重ねる中で感じる、韓国の変化は。
「最初のころ、日本語で話をしては困ると言われ英語でインタビューしたことが記憶に残っている。また、韓国に対する日本の態度の変化の方が大きかった。2000年にはわたしが韓国で名を知られていると言っても日本では特に興味をもたれなかったが、韓流ブームで日本でも話題になったくらいだ」

シン・スンフン、スミ・ジョーといった歌手とも交流しているが。
「ようやく小さな接点ができた段階で、本格的な交流はこれからだと思う」

―自身の演奏の魅力とは何か。
「3~4分という短い曲に、自分の感覚をそのまま込めようと考えている。また、聞きやすい曲ではあるが、クラシックの作曲法を守って作っている。子どもたちにもプラスになる音楽だと思う」

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