歌手が芝居をやり、バラエティ番組で笑わせることをどう見るべきか。
最近、一部の専門家の間で「歌手も今や役者までやらなければならない。また、バラエティ番組にも出演して、その才能を活かさなければならない」という主張が起き、話題になっている。このような主張は、これまでの「歌手は歌だけに専念しなくてはならない。新しい分野に没頭すると、集中力を崩すことになる」という主張と相反する。

SE7EN の最新ニュースまとめ

最近話題になっている、ドラマ『宮S』の男性主人公も歌手SE7EN(セブン)だ。もちろん、これまでにもRain(ピ)やイ・ヒョリ、パク・チョンアチョン・リョウォンユジン、ホン・ギョンミンらがドラマに出演して“賛否両論”を呼び起こした。イ・ヒョヌ、シン・ソンウなど、比較的年齢の高いスターたちまでもが役者として登場し、今や歌手たちの新しい分野としての進出は、1つのトレンドになったような雰囲気である。

かと思えば、テレビのバラエティ番組を占めている出演者たちの相当数も歌手だ。中でも高耀太(コヨーテ)のキム・ジョンミン、Fly To The Sky(フライ・トゥ・ザ・スカイ)のブライアン、歌手イ・ジョン、チェヨンなどは、バラエティ番組に出演したことからスター級へと浮上した、変わった経歴の歌手たちだ。

歌手たちの活躍が成功したのには、視聴者の視角変化が決定的な要因となっている。視聴者は、今や歌唱力だけで歌手を判断しない。大衆のほとんどは、音楽を消費する時に歌手のイメージも一緒に消費する。

これについて、あるエンターテイメントマーケティング書籍は、能力(ability)とコンセプト(concept)の適切な結合が、スター輩出の決定的な要因になると主張している。
これまでは、スターになるためには能力さえあればよかったが、マルチプレイヤーが望まれる今の時代には、能力と共にコンセプトが絶対的なキーワードになっているという。“コンセプト”は、スターのイメージを作るキーワードだ。
チェヨンからは“セクシーさ”を感じ、イ・ジョンからは“面白さ”を感じられることがコンセプトだ。ファンは彼女らに“セクシーさ”と“面白さ”を感じて認識し、好きになるというものだ。

1980年代にチョ・ヨンピルが人気を博した理由は、まさしく歌唱力だった。しかし、最近は歌が上手いからといって、過去にチョ・ヨンピルが博したほどの人気と尊敬を得られることはないようだ。今やスターになるためには、その人ならではのコンセプトを見つけなければならない。大衆文化に新しいパラダイム(paradigm)が到来したのだ。
「歌が上手ければ歌手になれても、スターにはなれない」というのが最近の見解である。



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