ベルナルド・ベルトルッチ監督の映画『ラストエンペラー』で1988年にアカデミー賞オリジナル作曲賞を受賞した日本音楽界の巨匠坂本龍一が、韓国のヒップホップ歌手MCスナイパーと2年にわたりEメールをやり取りしていたことがわかった。兵役に代わり公益勤務要員として8月11日に除隊したMCスナイパーがこのほど、聯合ニュースとの電話インタビューで明らかにした。
 
2人は2004年に坂本隆一が作曲、MCスナイパーが作詞を担当したデュエット曲『Undercooled』で1ヵ月間日本で活動していた。MCスナイパーは、坂本隆一のことを「先生」と呼んでいる。3枚目のアルバムを発売したあと、2004年6月から公益勤務要員として勤務していたMCスナイパーに、坂本隆一は「イラクに派兵されないよう祈る」とメールを送ったという。韓国もイラクに兵士を派兵しているため心配したようだが、実際には公益勤務要員は派兵の対象になっていない。

MCスナイパーは、2枚目のアルバムに収録された『Baby Dont Cry』に坂本隆一の『The sheltering sky』をサンプリングした。この曲を聞いた坂本隆一は、声が健康で切ないと評価し、MCスナイパーに韓国語のフィーチャリングを提案した。当初、韓国とフランスのラッパーに共同作業を提案したが、5~6バーションで編曲・録音したMCスナイパーの情熱に感心したという。

「先生はニューヨークに遊びに来いと言ってくれます。食事をさせてくれると。私もときどき焼酎を送ってます」、また「坂本隆一は世界中に友だちが多く、若い人たちとも通じ合える温かい人という印象だ」と語った。


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