韓国で10日に公開される劇場版アニメ『ゲド戦記』の宮崎吾朗監督が、映画広報のため韓国を訪れた。『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『となりのトトロ』などで知られる日本アニメの巨匠、宮崎駿監督の長男で、ジブリ美術館の館長を務めてきたが『ゲド戦記』でアニメ監督デビューを果たした。
 
ソウル市内の映画館で1日にインタビューを受けた宮崎吾朗監督は、「初めての作品なので、ドキドキする」と韓国での公開を前にした感想を述べた。

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以下は宮崎吾朗監督との一問一答。

-せりふが哲学的だが、子どもには分かりにくいのでは。
原作を尊重し、せりふをそのまま生かしました。子どもたちが映画の内容を正確には理解できないかもしれないが、何の話をしているかは分かると思います。

-原作シリーズのうち第3巻が中心だが、なにか理由があるか。
原作は6巻からなっています。第3巻を選んだのは、われわれが暮らしている世界と通じると思ったためです。映画では人間のせいで世界のバランスが崩れますが、現実でもそのようなことは頻繁に発生します。われわれは本当に大事なことを忘れています。

-制作しながら宮崎駿監督と作品について相談はしたか。
宮崎駿監督は、この作品の制作には最初から反対してきました。妨げになったこともありましたが、結局は認めてくれました。この作品には2種類のポスターがありますが、ひとつは父が描いてくれました。

-宮崎駿の息子と呼ばれることに、負担を感じることはないか。
少年時代から父は高名なアニメクリエーターでした。その時から宮崎駿の息子と呼ばれてきたので大したことはありません。今回の作品で父とは違う道を選んだ自分がアニメの世界に戻りました。これが初めての作品なので、父との差別化を図ったりはしませんでした。ただ、次の作品からは父より何倍も優れた作品を作りたいと思っています。


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