映画『卑劣な街』(監督:ユ・ハ/制作:サイダスFNH、フィルムポエター)に、恋人同士として出演するチョ・インソンとイ・ボヨンの、キスシーンが公開された。

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『卑劣な街』でチョ・インソンはビョンドゥ役を、イ・ボヨンはビョンドゥの小学校の同級生であり、初恋の相手ヒョンジュ役を演じた。2人の初キスシーンは、ヒョンジュへの想いを29歳まで胸の中に秘めてきたビョンドゥの愛が実を結ぶシーン。

ケンカには迷いもなく立ち向かっていく、強く荒々しい男だが、愛する女性の前では限りなく戸惑うビョンドゥ。しかし、決心をしたビョンドゥはヒョンジュの前に歩み寄り、激しいキスをする。

キスシーンを撮影するチョ・インソンとイ・ボヨンは、ぎこちないのか序盤は持続的にNGを連発していた。NG後、2人の俳優が互いに恥ずかしそうに笑っている時、ユ・ハ監督がチョ・インソンに“注文”した。

「インソン、そうじゃなくてなんていうか…ディープなのあるじゃないか。恥ずかしがらずに一度やってみろ」



チョ・インソンはしばらく頭をかいていたが、イ・ボヨンに力強く突進、一瞬にしてぎこちない雰囲気は消え去り、2人はユ・ハ監督の注文どおりに深く甘いキスシーンをしっかりとこなした。

チョ・インソンとイ・ボヨンの演技を見守っていた女性スタッフたちは、我知らず息を殺して見守っていたという。ユ・ハ監督のOKサインが出ると、全員の口惜しそうなつぶやきが聞こえたというエピソード。

『卑劣な街』は『マルチュク青春通り』に続く、ユ・ハ監督の、人間の暴力性とヤクザ性に関する3部作中、2作品目のストーリーで、6月15日の公開を控えている。チョ・インソンとイ・ボヨンをはじめ、ナムグン・ミン、チョン・ホジン、チン・グなどが出演する映画『卑劣な街』は、現在撮影を終えて編集作業中だ。


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