四方が高い壁と鉄条網に囲まれた刑務所。
泥の中でひとつの群れの服役者たちがバスケ試合をしている。全身が泥まみれになったが表情は明るい。しかし、一群の中の1人は、誰かによって命の危機に対面していた。

チェ・ミンス の最新ニュースまとめ

26日、全羅北道・益山(イクサン)に建てられた映画『Holiday』(制作:ヒョンジン映画社)の撮影現場。同じ格好に同じような雰囲気のせいで見分けにくいが、彼らの中に主人公チ・カンヒョク役を演じるイ・ソンジェが混じっている。彼の命を脅かす人たちは、この刑務所の副所長アン・ソク(チェ・ミンス)の指示を受けた5~6人の他の服役者たち。泥の修羅場の中誰にも分からないようにカンヒョクを始末する計画だ。

刑務所セットの追い込み撮影を進めている映画『Holiday』が撮影場を公開した。

『Holiday』は去る1988年脱獄した年、ソウル市内で“無錢有罪、有錢無罪”という言葉が人々の口に上がり、話題になったりもした。

映画の中のイ・ソンジェが演じる役が主人公チ・カンヒョク。実際の人物チ・カンホンに該当するキャラクターだ。

制作陣は相手役チェ・ミンスのオートバイ事故により、序盤撮影が遅延されたことで昼夜問わず撮影を強行している。泥まみれのまま体当たりのケンカを繰り広げるこの日の撮影も、午前9時に始まったのち次の日明け方まで続いた。

撮影場で会ったイ・ソンジェの一言目は「大変だけど楽しい」という言葉。撮影序盤から肩が外れるという負傷も負った彼は、「撮影が詰まっている上、アクションシーンが多く力が必要だ。しかし、そのくらいやりがいもあるし、面白味もある。撮影を終えて家に帰る時は、兵役時代に訓練を終えて内務班に帰るのと似たような満足感も感じる」と話した。

「他の人たちのように、ニュースを通じてチ・カンホン事件を知った」という彼が、映画の中の人物に近づいていく方式は、実際の人物に対する接近よりも、新しい人物を創造する方式。イ・ソンジェは「周囲の人物たちや資料を通じて人物を理解するよりは、どっちみち新しく作られる人物なので、創造力で人物に肉付けをしている」と説明した。

彼が映画の中のチ・カンヒョク役の魅力として選ぶのは“シニカルさ”。「威勢的というよりは感性的で冷笑的な面がチ・カンヒョクの魅力」とし、「感情の起伏が激しい人物だが、監督と一緒に相談しながら感情線を演じている」と話した。

80年代の囚人の雰囲気を出すために、イ・ソンジェは映画撮影前に10kg減量し、話題を呼んだこともあった。「5ヶ月かけて少しずつ減量をしたので、そんなに苦労はなかった」という彼は「体を見せるというよりは、痩せた顔を通じて人物を作ろうとする意図」だと説明した。

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