「まさかあれほどだとは」
5・18 光州(クァンジュ)民衆抗争をリアルに描いて話題を集めているMBC特別企画『第5共和国』 (演出:イム・テウ/脚本:ユ・ジョンス) が、今度は罪のない子供たちに向けて銃を狙う戒厳軍の姿を映し出し、衝撃を巻き起こしている。

去る18~19日、新軍部を発砲命令者として指目したのに続き、『第5共和国』は、次回予告篇で戒厳軍を見、不思議に思いながら近づく子供たちに、無差別に銃を乱射するシーンを放送した。

これを目にした接した大多数のネティズン(インターネットユーザー)たちは「あれ小説じゃないの」「まさかあれほどだとは」と言いながら、あまりの残酷さに体を震わせながら信じられないという反応を見せた。

これに対してネティズンBLACKTULIPは「これは、10年前に聴聞会で明かされた明白な事実」「当時、戒厳軍が貯水池で遊んでいる子供たちに銃を向けた」と説明。

MBC『第5共和国』5・18発砲シーンの生々しい画像を確認した結果、これは実際に行われた無惨な事件だった。80年5月24日午後1時20分頃、11空手旅団が光州市(クァンジュシ)松岩洞(ソンアムドン)一帯に渡り、罪のない市民に一斉射撃を加えたことから発生した、いわゆる“松岩洞(ソンアムドン)良民虐殺”がまさにそれである。

去る88年光州聴聞会で明かされた内容によれば、80年5月24日、全校舎歩兵学校教導隊兵力が移動する11空手旅団を敵と誤認、1時間近くの交戦が起こった。
当時、かなり多くの軍人たちが負傷を負ったり亡くなったりしたが、結局、同軍同士で戦闘をしたことを知った11空手旅団が、報復措置として周辺村を銃撃した。

光州日マスコミの報道によれば、当時村の前の貯水池で、全南中学校1年生パン・グァンボム君(当時12歳)はM16によって左側頭が落ちて行ったし(検察検死資料)、村の丘で友達2人と一緒に遊んでいた孝徳小学校4年生チョン・ジェス君(当時11歳)は、戒厳軍に手を振り、わずか3m前で発射された戒厳軍の銃弾を受けて死亡した(88年光州聴聞会証言)。

検察のチョン君に対する検死内容も5月24日1時10分頃、同じ村の子供 2人と遊んでいて銃弾を受け、胸と右側足の大腿部に銃傷を負って死亡したと記録している。

これについて『第5共和国』のアシスタントディレクターキム・デジンさんは「すべてが歴史的事実」「率直にありのままを再現しようと努力中。これから焚火シーン、道庁の中で最後の瞬間まで表現する。言葉よりドラマで表現したい」と見解を明らかにした。

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