冷え込みの激しかった去る26日、軍服を厚く着込んだ彼が、所属事務所プレイヤーエンタテインメントのオフィスに現れた。この日午前、キム・ジウン監督のノワール映画『甘い人生』の5日間の予備軍訓練を終え、ようやく身軽になって昼食をとりにオフィスに立ち寄ったところだった。

キム・ジウ の最新ニュースまとめ

軍服を着ている姿を見ると、今更だが『JSA』を思い出し、先頃の芸能人兵役回避も頭をよぎった。また、彼の親しい後輩ソン・スンホンが、少し前、軍服に袖を通している。

俳優イ・ビョンホン。彼と即席でインタビューを行なった。 キム・ジウン監督のノワール映画『甘い人生』(制作:映画社ポム)を撮影中の“ビョン様”。彼は今年上半期、日本で写真集を15万部、DVD10万セット、カレンダー10万部をそれぞれ販売し、“ヨン様”と比較される人気を集めている。

次は一問一答。

‐予備訓練では何をしましたか?

▲何をするって、銃を撃ったり、色々な訓練を受けました。とにかく5日間撮影から抜けたので、撮影チームが大騒ぎになりました。

‐『甘い人生』は無事に進んでいますか?

▲ミニシリーズドラマを撮っている気分です。映画の特性上、僕が95%ほど登場するので、ほとんどスタッフと同じ。現在、75%ほど撮影が進んでいますが、年末までに終えるのが目標です。

‐少し前、漢南大橋の上で撮影しましたが?

▲ああ、ヒヤヒヤしましたね。午前6時まで撮影したんですが、車が来ないと思っていたら、多くて・・・。それで、とにかく慎重だった。だけど、確かに不況は不況なんですね。何となく、深夜の漢南大橋では、河の両岸の華やかなネオンサインを観賞できると思っていたのに、完全に真っ暗でした。

‐アクションが多いようですが、ケガは?

▲最初の頃、ちょっと腰が痛かったくらいで、それ以後は大丈夫です。(撮影があまりにもハードで)むしろ撮影がない時の方が痛い。僕は、撮影現場で“天下無敵のキム室長”として通ってる。劇中、僕の名前がキム・ソヌ室長なんですが、10月初旬だったかな、14日間ほど、毎晩雨が降るシーンを撮っていた。映画では、せいぜい6~7分くらいしか登場しないのに、よくもまあ倒れずに済んだと思う。いくら毛布を持ってきてもらっても、ぶるぶる震えている状況で、ひどい時には首まで包まっていた。

‐それでもこの映画に大きな愛情を持っている?

▲撮影が終わったら、一生懸命テスト勉強した後の夏休みみたいな気分になると思います。やりがいを感じます。

‐先頃、東京のファンミーティングは熱気がすごかったですね?

▲子供の頃以来、サッカー場や野球場に行ったことがありませんでした。だけどあの日、イベント会場でその緊張感を味わいました。すごかった。満席のサッカースタジアムで沸き起こるような歓声でした。

‐NHKの10時のニュースにも生放送で出演したそうですが?

▲耳にイヤフォンをつけて、同時通訳者の助けを借りたのですが、貴重な経験でした。僕が何か言いかけると、すぐに耳から日本語に通訳する声が聞こえてきて、落ち着きませんでした。一瞬、ぐっと緊張しました。NHKの10時のニュースは、90ヶ国で放送されると聞いて、小さなミスでもしたら大事になりそうで・・・。気をつけて、落ち着いて余裕のある態度でいようと思いました。

‐韓流のバブル論が提議されていますが?

▲それは、俳優が心配することじゃありません。いい作品が出続ければ心配ない。結局、歌手は歌で、俳優は芝居で、監督は作品で勝負するものだと思う。今、韓流がすごいといって、それを守ろうとあたふたするなら、それは先を見ていないんです。今、日本で何がうけるか考えるだけでなく、多様性で勝負しないと。完成度の高い、多様な作品がその道だと思います。

‐どうして“韓流”なんでしょう?

▲基本的に、韓国のソフトは非常に質が高い。他があまり発展しなかったのか・・・端的に、世界のどの国が、韓国のようにスクリーンクォータを守るための努力をしているだろうか。そういった努力が実り、質のいい作品につながっていると思います。

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