“5,000人と5%の間”

先月、ぺ・ヨンジュンが日本を訪問した時、空港では5,000人余りのファンたちが彼を迎えた。まさに韓国スターの勝利であった。
現在、韓国映画の日本マーケットでのシェアは5%以下だと日本の映画関係者たちは口を揃える。
「これはほんの序の口に過ぎない」…では、その差は何だろう?

韓国とのフィルムマーケットで、日本の映画会社ハピネットの購買担当、池田文理事を通してその差を見てみよう。ハピネットは映画『コックリさん(原題:分身娑婆)』に150万ドルを投資するなど、韓国映画に大きな理解を持った企業でもある。

池田文理事は「韓国映画やドラマは、少し前の日本映画やドラマに似ている。今の日本の作品には感じられない香りがある」と、韓国大衆文化に対する人気の一要因を説明している。韓国映画とドラマは質も高く、東洋的な情緒が日本人に訴える力があるということもつけ加えた。

また「韓国映画の場合、2002年のワールドカップ以後、韓国ドラマが日本に本格的に上陸し、韓国とその文化に関心を持つようになり、すでに中国語圏や東南アジアでは韓国大衆文化の人気が確立していたということでも信頼感があった」と語る。

これとともに『シルミド』と『ブラザーフッド』が、韓国全土で1,000万人の観客を動員したという、驚くべき興行記録を打ち立てたことで、多くの日本人が韓国映画自体に関心を持つようになっていると言う。

しかし、相変らず“5,000人と5%”の間隔がある。彼は「日本の映画市場の50%はハリウッド、 40%は日本映画が占めており、韓国映画のシェアは5%以下と、あまり高いとは言えない」と指摘する。そして、全体的に日本のエンターテイメント市場で、韓国の大衆文化商品が占める割合もさほど大きくないという。

彼はこれについて「今の広報とマーケティングだけでは、韓流熱風を長く持続させることができない」と嘆く。彼は「まだ特定のエンターテイナーとそのファンの韓流熱は依然として高い。実際に、何人かのスターたちは非常に人気がある」と前提した上で、「しかし、非常に危険だ」と言い切る。「俳優がいい作品を選択すればわからないが、そうでなければ一瞬にして崩れることもありえる」というのが彼の見解だ。

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