建設現場で働く北朝鮮労働者(カン・ドンワン教授提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
建設現場で働く北朝鮮労働者(カン・ドンワン教授提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮からロシアに派遣されていた労働者9人が昨年12月ごろに現地を脱して韓国に入国したと、韓国・東亜大のカン・ドンワン教授が25日、聯合ニュースの電話取材に対し明らかにした。 カン氏はこれら9人の脱北者が現在、韓国の脱北者定着支援施設「ハナ院」で教育を受けていると述べた。 全員が男性で、軍所属の20代の2人や、ロシアに派遣されて長い40~50代の伐木作業者などを含むという。カン氏は「韓国入りするまでに合計9人になったが、年齢と経緯、働いていたロシアの現場はそれぞれ異なり、互いに知り合いでもない」と説明した。脱出を決心したきっかけに関しては「ロシア・ウクライナ戦争が起きて動揺し、韓国行きを希望するようになった」と伝えた。 ロシアが侵攻した激戦地のウクライナ東部ドンバス地方でインフラなどの再建事業に駆り出されることを懸念し、脱出を決意したとの見方がある。米政府系のラジオ自由アジア(RFA)は昨年10月に匿名の消息筋の話として、ロシアに派遣された北朝鮮労働者が、戦闘の激しいウクライナ東部に送られるかもしれないと聞いて多数逃走したもようだと伝えていた。 韓国の統一部と情報機関の国家情報院は、脱北が事実かどうかの確認に応じていない。統一部関係者は「脱北者関連の事案は、脱北者の身辺保護のため確認に応じることができない」と話した。
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