寒波の中、電力需要が2日連続で史上最大を記録…供給費用の負担増=韓国報道(画像提供:wowkorea)
寒波の中、電力需要が2日連続で史上最大を記録…供給費用の負担増=韓国報道(画像提供:wowkorea)
相次ぐ寒波の中、韓国の電力需要が2日連続で史上最高値を記録した。供給予備率は11.8%と比較的安定しているが、原価などの費用負担の増加が懸念されている。

電力取引所によると23日午前11時、最大電力需要が史上最高値の9万4509メガワットを記録し、22日の午後5時に記録した史上最高値の9万2999メガワットを大幅に上回った。過去の最高値は猛暑が続いた今年7月7日の9万2990メガワットだった。

今回の電力需要の増加は寒波による暖房使用の増加の影響とみられている。この日の朝、ソウルの気温はマイナス14度を記録するなど全国的に冷え込んだ。また、チュンチョンナムド(忠清南道)・チョルラ(全羅)・キョンサン(慶尚)西部地域に降った大雪の影響により各家庭や事業所の太陽光発電の効率が落ちたことも、今回の電力需要の増加につながったと取引所では説明している。

電力需要は予想を超えたペースで増加している。韓国政府は今月1日に今年の冬の電力需給計画を立て、今年の冬の電力需要が来年1月の第3週頃に9万4000メガワットで史上最大になると予想した。しかし、3週間前倒しで予想値を上回る史上最高値を記録した。

韓国電力公社と韓国南東発電など電力公社の経営陣はこの日、電力需要が史上最高を記録したことを受けて、電力および発電設備の管理状況の点検を行った。

この日、電力需要が史上最高値を記録したが、需給は安定的だった。電力需要が最大値を記録した瞬間の供給能力は10万5628メガワットで、1万1119メガワットの予備電力を維持し、予備率は11.8%だった。新ハンウル原子力発電所1号機が今月7日から商業運転を開始し、定期整備を行っていたハンビット原発4号機も5年ぶりに電力供給を再開した。

しかし、電力需要の増加によって供給費用も増加する見通しだ。世界のエネルギー危機の中で液化天然ガス(LNG)や石炭などの主要な発電燃料の価格が高止まりしている。これまでは韓国電力などの公社が債権の発行などを通じて負担増をまかなってきたが、政府が12月から電力卸売価格の上限を設定し、民間発電会社も負担を分担している。今年に入って約15%上昇した電気料金も、来年さらに上がることが避けられない状況だ。政府は全国的な省エネ運動の展開により電力需給の安定をはかる計画だ。

電力取引所のチョン・ドンヒ理事長は「当分は気温の低い日が続く見込み」とし、「政府と関係機関はこの冬、国民の電力使用に不便がないよう需給をコントロールしていく」と述べた。
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