「W杯に出られなかったのも悲しいのに…」コロナ対策で孤立感を感じる中国人(画像提供:wowkorea)
「W杯に出られなかったのも悲しいのに…」コロナ対策で孤立感を感じる中国人(画像提供:wowkorea)
2022カタールワールドカップ期間中、中国人が「ゼロコロナ」政策で深刻な孤立感を訴えていると報道された。自国代表チームがワールドカップに参加できなかったうえ、当局の厳しい防疫対策で家の外に出ることができず、他国のように楽しむことができないからだ。

 23日(現地時間)、英BBC放送によると、ワールドカップの試合中継を視聴した中国人たちがマスクをつけずに試合に熱狂するサッカーファンを見て疎外感を吐露している。映像の中の人々はコロナを気にせずにワールドカップを楽しむ反面、中国では防疫対策が強化され、移動が制限されているためだ。

 中国人の不満はSNSを通じて急速に広がった。特に中国モバイルメッセンジャーのウィチャットでは、ワールドカップ競技を見たネットユーザーが「私たちは今同じ惑星にいるのか」などの反応を示した。あるネットユーザーは「世界の片方ではワールドカップが開かれ、もう片方では5日間公共の場への出入りを禁止する措置が進行中」とし、ゼロコロナ政策を皮肉ったりもした。

 この日基準で、中国内の一日新規感染者数は3万人を超えた。中国人の4人に1人の割合だ。最近、世界最大のiPhone生産基地である中国フォックスコン工場では賃金未払いと共にコロナの防疫対策に抗議するフォックスコン労働者と保安要員の間で流血騒動が起きた。全世界がコロナの「エンダミック(風土病化)」に向かっている中で、中国は逆の方向に進んでいるのだ。

 中国はカタールワールドカップの準備過程で少なからぬ役割を果たした。中国企業はカタールに渡り、サウジアラビア-アルゼンチン戦が開かれたルサイルスタジアムを建設し、各国選手団のためのバスを提供し、その他にも様々な消耗品や資材を調達する役割を果たした。しかし、中国サッカー代表チームはカタール入りできなかった。

 中国の習近平国家主席はサッカーの「大ファン」として知られている。彼は過去、「中国がワールドカップで優勝するのが私の夢」と言うほど、中国サッカー代表チームに対する支援を惜しまなかった。いつにも増して期待を集めていた中国代表チームが出した結果は、W杯アジア最終予選B組6チームのうち5位という成績だった。
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