6年間のストーカー行為、悪い意図ではない?…公団職員にわずか「停職3か月」の懲戒=韓国(画像提供:wowkorea)
6年間のストーカー行為、悪い意図ではない?…公団職員にわずか「停職3か月」の懲戒=韓国(画像提供:wowkorea)
後輩の職員に6年間ストーカー行為を行った韓国国立公園公団の職員がわずか停職3か月の懲戒処分にとどまり物議を醸している。

22日国会環境労働委員会に所属するイム・イジャ「国民の力」議員が環境部傘下の国立公園公団から提出を受けた資料によると、後輩の職員に長期間にわたりストーカー行為を行った公団のA職員は品位維持の義務違反(職場内セクハラ)により停職3か月の処分を受けた。

A職員は2016年から2022年まで後輩の職員Bさんが望まない愛情表現、交際要求などを繰り返した。BさんはA職員のストーカー行為により2018年に会社を辞めた。A職員のストーカー行為は再入社後にも続いた。

Bさんは昨年3月に国立公園公団に相談したものの、当時は正式な報告を望まないとの意思を示した。公団は加害者のA職員を同地域内の分所に移動させ、A職員も合意書を作成し再発防止を約束した。しかしA職員は約束を守らなかった。A職員はBさんが勤務地を変えた後にも1年間ストーカー行為を続けた。

耐えきれなかった被害者Bさんはことし3月に公団に正式に報告した。公団は7月にA職員を別の地域の公園事務所に人事措置した後、先月には懲戒に着手した。懲戒委員会はA職員の加害行為を「職場内セクハラ」と認めながらも、わずか「停職3か月」との結論を下した。

「相手方に対する愛情に起因するもので、初めから悪い意図があったとはみられない」との理由からだった。さらに、「A職員の行為は不正の程度が弱く、重過失の場合に該当する」と判断した。

しかし加害者のA職員は職場内の影響力を行使し被害者が望まない接触を試み、合意書作成により再発防止を約束した後にもBさんと顔を合わせる状況を作った。6年間、被害者が望まない愛情表現、交際要求などをしてきた加害者の行為を「愛情に起因するもの」と判断した懲戒委の決定は不適切だと非難されている。

イム議員は、「職員間のストーカー行為は職場内いじめの最も悪質な類型」とし、「シンダン(新堂)駅ストーカー殺人事件を反面教師とし、今後は職場で発生するストーカー加害者のわずかな罪も見逃さないと共に、ストーカー行為防止および被害者保護のための制度確立が急がれる」と指摘した。
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