日本政府の「個人旅行客の受け入れ検討」を受け、日本旅行を計画する人が増加=韓国(画像提供:wowkorea)
日本政府の「個人旅行客の受け入れ検討」を受け、日本旅行を計画する人が増加=韓国(画像提供:wowkorea)
会社員のキムさん(31)は最近、来年2月の大阪行きの往復航空券を16万ウォン(約1万6000円)で購入した。夫と大阪、京都を旅行する計画だ。当初は11月のチケットを予約しようとしたものの、日本の個人旅行が再開される確信がないため時期を遅らせた。キムさんは、「日本円のレートが下がり日本の宿泊先を探すのに負担がない」とし、「チェジュ(済州)島やカンウォン(江原)道に行く費用があれば日本旅行のほうがいいと思い、準備を始めた」と話している。

会社員のペクさん(32)は23万ウォン(約2万3000円)で購入した東京行きの往復航空券を払い戻しするかどうか悩んでいる。日本の個人自由旅行が再開されるだろうという意見が多いものの、まだ安心はできないためだ。ペクさんは、「10月ごろには個人旅行が再開されるだろうと期待して購入した」としながらも、「払い戻しすることになれば10万ウォンも戻ってこないので、旅行できるようになればいい」と話している。

ドルとは異なり日本円の価値が下がり続ける中、来月ごろには日本へのノービザ個人旅行が再開されるのではないかという見通しが出ており、ペクさんやキムさんのように旅行を準備する人が増えている。ただ、日本行きの航空券をどの時期で購入するかどうかが悩みの種だ。

現在、日本への個人自由旅行は新型コロナウイルスの余波でストップしている状況だ。日本政府は昨年11月に外国人の新規入国を中断した。出張者、留学生はことし3月から企業、学校などの目的地管理を条件に、旅行客は6月から団体観光入国のみを認めた。しかし日本政府が今月12日に「10月から1日の入国者数の上限廃止、ノービザ入国、自由旅行の積極検討」の立場を明らかにしたことで、旅行再開への期待が芽生えた。

日本政府が「検討」から「確定」に立場を明確にする前から旅行を計画する人が多いのは、円安現象があるためだ。天井を突き抜ける勢いで上昇するドルとは反対に、日本円は下がり続けている。実際に21日午前9時基準で円のレートは100円当たり968.58ウォン(ハナ銀行売買基準率)を記録した。1年前の昨年9月23日基準で1068.49ウォンを記録したことと比べると対照的な状況だ。

会社員のパクさんは、「11月に京都方面への旅行を計画している」とし、「京都のビジネスホテルが1泊で5万ウォン(約5100円)なのに、済州島は同じ金額で宿泊するのは難しい」と話した。そして、「新型コロナウイルスのため海外旅行をしばらくできなかったので早く行きたいが、ドルは高くてほかの国に行くのは難しいので、日本に旅行しようという人が増えているようだ」と話している。
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