“防疫妨害”「新天地」大邱協会の幹部ら、無罪確定=韓国(画像提供:wowkorea)
“防疫妨害”「新天地」大邱協会の幹部ら、無罪確定=韓国(画像提供:wowkorea)
新型コロナウイルス拡散当時、政府の防疫業務を妨害した容疑で起訴された新興宗教団体「新天地イエス教証しの幕屋聖殿」(以下、新天地)信徒らの無罪が確定した。

 韓国の大法院(最高裁判所)1部は「感染症の予防及び管理に関する法律」違反などの容疑で起訴されたA被告など8人の上告審で無罪を言い渡した原審判決を確定したと15日、明らかにした。

 新天地テグ(大邱)教会の幹部であるA被告らは、新型コロナウイルスが拡散した2020年2月、防疫当局の信徒名簿提出要求に一部信徒を除いた名簿を提出した疑いで起訴された。当時、防疫当局は、国内31番目の新型コロナウイルス感染者が発生した新天地大邱教会に疫学調査のための全体信徒名簿を要請した。しかし、A被告らは身元の露出を嫌う信徒など133人を削除した名簿を提出し、検察はこれを防疫当局の業務を妨害したと判断した。

 一審はA被告らに無罪を言い渡した。一審は防疫当局の「教徒名簿提出要求」が感染症予防法による「疫学調査」に該当しないとみた。そのため感染症予防法による「正当な自由なく疫学調査を拒否・妨害または回避」した容疑で処罰できないという説明だ。また一審はA被告らが教徒名簿を提出したのは「偽計」に該当せず、防疫当局の職務執行の妨害になったと見ることもできないとし、偽計公務執行妨害の容疑も無罪とみた。控訴審の判断も同様だった。


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