韓国では、7月1~20日の貿易収支の赤字が81億ドルを超えた(画像提供:wowkorea)
韓国では、7月1~20日の貿易収支の赤字が81億ドルを超えた(画像提供:wowkorea)
韓国では今月1~20日の貿易収支の赤字が81億ドルを超えたことで、4か月連続の赤字が確実視されている。貿易収支が4か月連続の赤字を記録したのは、グローバル金融危機が起きた2008年(6~9月)以降初めてである。

特に、ことし1月から今月20日までの累積貿易収支の赤字が190億ドルに迫ったことで、韓国経済は非常事態に見舞われている。ただでさえ高物価・高為替・高金利の「3高」危機により景気が全般的に委縮している状況で、頼りとなる輸出まで鈍化の兆しが表れているためだ。

貿易赤字の主要な原因のひとつであるエネルギーと原資材価格の上昇は当分の間続くものとみられ、ことし後半の展望も明るくない。また、韓国総輸出の25%を占めている対中輸出が先月から減少していることも「危機状況」である。

韓国関税庁によると、今月1~20日の輸出額(通関基準の暫定値)は372億4500万ドルで、昨年同期間より14.5%増加した。この期間の操業日数は15.5日で、前年と同じである。

輸出相手国別では、米国(19.7%)・EU(18.1%)・ベトナム(15.2%)などへの輸出は増加し、中国(-2.5%)・日本(-2.6%)・香港(-36.1%)などへの輸出は減少した。中国への輸出は4月に18か月ぶりのマイナスを記録した後5月に反騰したが、先月は多少減少へと転じるなど懸念される状況である。

一方、今月1~20日の輸入額は453億4800万ドルで、1年前より25.4%増加した。輸入増加率は昨年6月から13か月連続で輸出増加率を上回っている。特に3大エネルギー源である原油(81億6900万ドル)・ガス(24億9300万ドル)・石炭(22億3600万ドル)の合計輸入額は128億9800万ドルを記録した。これは、昨年同期間(65億7800万ドル)より96.1%増加した額である。

このため今月1~20日の貿易収支は81億200万ドルの赤字を記録した。これにより、4か月連続の貿易赤字を記録する可能性は高まった。

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