韓国の尹錫悦大統領は、スペイン・マドリードで開かれるNATO首脳会議に出席する(画像提供:wowkorea)
韓国の尹錫悦大統領は、スペイン・マドリードで開かれるNATO首脳会議に出席する(画像提供:wowkorea)
韓国のユン・ソギョル(尹錫悦)大統領は「原発生態系が崩壊し技術者たちが去れば、受注したくてもできなくなる。これから外国の首脳たちと会うことになれば、原発の話をたくさんしていく」と語った。

韓国大統領室の関係者は「尹大統領は、今回のNATO(北大西洋条約機構)首脳会議に関する全ての資料をメモ形式にして渡してくれれば、国益のためにこの身を燃やしていくという姿勢で、今準備しておられる」と語った。

尹大統領は今月29~30日(現地時間)、スペイン・マドリードで開かれるNATO首脳会議に出席することにより、多国間の首脳外交戦に公式デビューすることになる。

「今回の会議を通じて、北朝鮮の核実験問題など韓国政府の立場を詳細に説明し、出席国からの広範囲な支持を確保することができる」というのが、韓国大統領室の計算である。加えて、尹大統領は今回の会議期間10か国の首脳と会談を行ない、アクセルを踏み始めた原子力発電などのセールスに乗り出す方針である。首脳会議では朝鮮半島安保への外交的名分を築き、二国間首脳会談では経済的な実利を獲得する戦略的行動に集中するものとみられる。

尹大統領はきょう(23日)公式的なスケジュールはなく、NATO会議と二国間首脳会談の準備にまい進している。

尹大統領は就任後、原発産業の生態系回復に力を入れている。尹大統領はきのう(22日)の午前、キョンサンナムド(慶尚南道)チャンウォン(昌原)市にある原子力発電設備企業のトゥサン(斗山)エナビリティ(旧斗山重工業)を訪れ「原発の輸出市場の扉が大きく開かれている」とし「世界ではカーボンニュートラルを推進していく過程で、原発が重要なエネルギー源と認識されている」と強調した。

つづけて、ムン・ジェイン(文在寅)前政府の “脱原発”政策に対して「この5年間ばからしいことをせず、原発生態系を一層強固に築いていたならば、多分今頃は競争相手が全くいなかっただろう」と批判した。

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