サル痘は新型コロナウイルスと異なり潜伏期間が最大3週間と長く、無症状の段階ではPCR検査で感染の有無を判定しにくい。これにより防疫当局は英国やスペイン、ドイツ、ポルトガル、フランスなどサル痘が多く発生した上位5か国に対し、入国時の発熱基準を37.5度から37.3度に変更し検査を強化する方針だ。また、欧州など27か国に対し来月1日から年末までの6か月間、検疫管理地域に指定する予定だ。しかし1人目の感染者の場合、強化された発熱基準にも該当しないだけに、海外入国者の管理だけでは感染の流入を遮断するのは難しいと指摘されている。
23日防疫当局によると、サル痘はことし下半期に検疫管理地域を指定し、頻発する国に対しては発熱基準の強化などを通じ海外流入監視を強化することにした。また、出入国者を対象にSMSメッセージおよび検疫情報の事前入力システム(Q-code)を活用した案内を強化、入国者の健康状態質問書の自己申告率を高める計画だ。入国後3週間の潜伏期間内に感染の疑いのある症状が発生した場合には申告を督励する予定だ。
防疫当局はサル痘の検疫管理地域に英国やポルトガル、スペインなど27か国を指定し、来月1日から年末まで施行する。また、英国やスペイン、ドイツ、ポルトガル、フランスなどサル痘が多く発生している上位5か国に対し、入国時の発熱基準を37.5度から37.3度に変更し監視を強化する。
疾病管理庁は前日(22日)、「2022年下半期検疫専門委員会」を通じサル痘の検疫感染病に対する検疫管理地域27か国を指定(7月1日~12月31日)した。検疫管理地域に指定された場合には、該当地域の入国者に対し検疫段階で健康状態質問書をはじめ、ワクチン接種、検査などに対する書類を要求することができる。また、必要な場合には入国者の出国または入国禁止を要請できる。
しかし防疫当局はサル痘に対しては新型コロナウイルスのような入国前・後のPCR検査は施行しない方針だ。
ペク・ギョンラン(白敬蘭)疾病管理庁長は22日の会見で、「サル痘は無症状の段階でのPCR検査の有用性や予測度、診断性について明確に伝えられていない」とし、「症状のある患者を対象に検査を行うことができるため、有症状者を見つけて診断検査を施行する政策を考えている」と説明した。
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