米中は、ロシア問題において再び正面衝突した(画像提供:wowkorea)
米中は、ロシア問題において再び正面衝突した(画像提供:wowkorea)
米国と中国は、ウクライナに侵攻しているロシアへの制裁において再び正面衝突した。「中国がロシアを支援すれば、それに対する代価があるだろう」という米国側の警告に対し、中国側は「対露制裁は解決法ではない」とし「ロシアとの正常な貿易関係を維持する」と反論した。

国連駐在のリンダ・トマス=グリーンフィールド米大使は20日(現地時間)米CNN放送に出演し、去る18日のジョー・バイデン米大統領と習近平中国国家主席によるオンライン電話会談に関して「バイデン大統領は『中国がロシアに対し実質的な軍事支援や財政支援を提供することになれば、中国にも(今後招来される)結果があるだろう』という見解をはっきり示した」と語った。

米国は「事実上ロシアの立場を支持している中国が、ロシアに対し軍事的援助を含めた支援に乗り出す可能性がある」という警鐘を、国際社会に鳴らし続けている。


トマス=グリーンフィールド米大使は「中国は、“主権と国境の保全性”という原則に反しているロシアをかばう位置にいる」とし「彼らは自分たちがどこにいくべきかを決定し、中立的な態度をとらずロシアの侵攻をありのまま指摘し、擁護の余地がないことをかばう位置にいてはならない」と改めて警告した。

同じ日、秦剛(しん・ごう)駐米大使は米CBC放送に出演し、“中国はロシアに軍事的・財政的支援をしないのか”という主旨の質問に対し「中国による対露軍事支援提供の主張は虚偽情報だ」と「中国がすることは、全ての当事者に武器と弾薬ではなく、食品と薬品・寝袋・幼児用の食べ物を送ることだ」と語った。

つづけて「我々は戦争に反対する」とし「危機という緊張を減らすために、あらゆることをしていく」として、遠まわしにロシアを批判した。

しかし、中国のロシア支援疑惑については「中国はロシアと、正常な貿易・経済・金融・エネルギー企業との関係を維持している」とし「これは、両主権国家間の正常な事業だ」と反論した。

これは「ロシアに対する軍事支援はもちろん、国際社会による経済制裁を避けるよう手助けすることになる財政的支援はするな」という米国の要求にははっきり答えず「友邦国であるロシアとの伝統的な関係を続けていく」という意思を表したものだと言える。

また秦大使は「制裁では問題を解決できない」とし「ロシアが非難を受けることで退くなら、それは驚くべきことだ」として「制裁してもロシアはウクライナ侵攻を続けるだろう」という考えを示唆した。

中国は「西側諸国とロシア間の緊張激化を緩和する必要」を提起しているが、「ロシアによるウクライナ侵攻」については直接的な非難をしていない状態である。

むしろ中国は「侵攻するしかなかったというロシア側の名分を理解する」として、事実上ロシアの立場を味方している。

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