両社が統合すれば、液化天然ガス(LNG)運搬船分野において独占の憂慮があるとの判断からだ。
EU側は承認を拒否した理由として、14万5000立方メートル以上の大型LNG運搬船の建造市場における合併企業の支配的な地位、造船会社の選択肢の縮小、EUの顧客とエネルギーの消費者に負わされる価格的な負担を挙げた。
これまでの5年間、14万5000立方メートル以上の大型LNG運搬船の世界市場は400億ユーロ(約5兆2403億円)規模に達し、うち欧州の顧客が全発注の約50%を占めている。
韓国造船海洋と大宇造船海洋の合計市場シェアは、これまでの10年間で次第に上昇してきており、今後も最低60%以上になるとEUは予想した。
EUは「韓国造船海洋と大宇造船海洋が経営統合すれば、LNG運搬船市場にはただ1社の競合(サムスン重工業)のみが残り、他の競合は自国のプロジェクトに集中するだけとなるうえ、その他造船会社はこれまでの数年間、大型LNG運搬船を受注していない。LNG運搬船の価格上昇は防げないだろう」と分析した。
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