韓国最大野党“国民の力”の尹錫悦候補(右)と野党“国民の党”の安哲秀候補(画像提供:wowkorea)
韓国最大野党“国民の力”の尹錫悦候補(右)と野党“国民の党”の安哲秀候補(画像提供:wowkorea)
50余日後に迫った韓国大統領選の「最大の変数」として浮上している、最大野党”国民の力”のユン・ソギョル(尹錫悦)候補と野党”国民の党”のアン・チョルス(安哲秀)候補による「野党一本化」は本当に成されるのだろうか。双方は現在、公には一本化に対して距離を置き、自分たちのパイを拡げることに集中している。しかし旧正月(2月1日)の連休を前後としてユン候補が与党“共に民主党”のイ・ジェミョン(李在明)候補に大差をつけて逆転できなければ「野党一本化は避けられない」という見方が支配的である。専門家たちは一本化の条件として「アン候補の15%前後の支持率維持」「イ・ユン候補の接戦」「シナジー効果」をあげた。

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政界では「アン候補が15%の支持率を維持する場合、野党一本化は避けられない」とみている。アン候補の上昇した支持率のほとんどは、ユン候補から移った支持率であるため、2人が力を合わせなければイ候補に勝つことは難しい状況が展開されるということだ。

また「アン候補の支持率が10%未満であってもイ候補とユン候補が接戦し、なおかつユン候補が少し劣勢となれば、一本化の可能性は高まる」という分析もある。政治評論家のパク・サンビョン氏は「ユン候補の支持率回復によりアン候補の支持率が再び5%まで下落したとしても、イ・ユン候補が3~4%の差で接戦を繰り広げるならば、野党一本化の要求はかなり高まるだろう」とし「事実上、一本化はどうなっても避けられない状況だ」と説明した。

さらには、ユン・アン候補間の連帯により「シナジー効果」の発生が可能なのかどうかが、一本化が実現するための条件になるとみられる。特別な効果が期待できない中での政治工学的な一本化ではなく、国民のための大義名分がしっかりした「絵」が描かれてこそ、一本化をする理由が生じるためである。

「人為的・機械的な一本化により破裂音が生じる場合、“逆効果”がより大きくなる恐れがある」という指摘も出ている。大統領リーダーシップ研究院のチェ・ジン院長は「2人の候補のカラーと性向が少し違ったとしても、国民のために力を合わせる次元で一本化が成されてこそシナジー効果は生じるが、単に勝利・利害関係のための一本化、政治的な有・不利益による判断と映れば、逆風が吹く恐れがある」と指摘した。

一方、与党“共に民主党”は「ユン・アン候補による一本化の実現は、決して容易ではないだろう」としながらも、一本化が実現する状況を前提に戦略を練っている。与党選挙対策委員会のカン・フンシク戦略企画本部長はきのう(13日)ラジオ番組で「我々は(一本化が)成されると考え、それに備えている」と語っている。

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