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29日、ソウル西部地裁民事合意21部(裁判長パク・ビョンテ)は、市民団体「世界市民宣言」がJTBCを相手とした「スノードロップ」ドラマ放送禁止仮処分申請を棄却した。
世界市民宣言は「スノードロップが、韓国の民主化に対する知識なしに、ドラマ視聴者にわい曲された歴史観と国家暴力美化行為まで正当化する、誤った価値観を植え付ける」とし「大韓民国国民が民主理念を継承すると明示した憲法精神を害し、放送は禁止されなければならない」と仮処分申請を提起した。
これに裁判部は「たとえスノードロップの内容がわい曲された歴史観を基にしたとしても、国民がその内容を盲目的に受け入れるとは思えない」とし「世界市民宣言が、任意で一般国民に代わり、人格権が侵害される懸念があると申請することもできない」と判断した。
1987年、ソウルを背景にした「スノードロップ」は、女性寮に血まみれになり飛び込んできた名門大学生「イム・スホ」(チョン・ヘイン)と、危機の中で彼を隠し治療してくれた女子大生「ウン・ヨンロ」(BLACKPINKジス)のロマンスドラマだ。ただ、放映後、民主化運動蔑視・安全企画部(安企部)職員キャラクター美化などの論議に包まれた。JTBC側は「スノードロップは、権力者たちに利用され、犠牲になった人々の個人的な心中を表す創作物」とし「申請者が指摘した歴史わい曲や民主化運動蔑視は、今後のドラマ展開で、誤解が解消されるだろう」と反論した。
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