テドロス事務局長はオンラインによる会見で「オミクロン株が初めて報告された南アフリカ共和国の最近のデータからみると、新型コロナの感染後に回復したりワクチンを接種した人が再感染する危険が増加している」と語った。
つづけて「オミクロン株がデルタ株より軽い症状を誘発するという一部の証拠もある」とし「ただ、このような内容は初期のデータに基づいたものであるため、まだ断定するには早く、より多くのデータが必要だ」と語った。
テドロス事務局長は「各国で新型コロナ検査と塩基配列分析などの強化を、個人においてはソーシャルディスタンスとマスク着用・手洗い・換気などの基本的な防疫守則を守ってほしい」と求めた。
一方、WHOのマイク・ライアン緊急対応チーム長はフランス“AFP通信”に「オミクロン株がこれまでの変異株より感染力が強いなら、より多くの人を感染させ保健システムに過剰な負荷をかけ、結局多くの人が生命を失うことになるだろう」と懸念を示した。
つづけて「感染の鎖を断ち切り我々と他の人を保護するために、（防疫の）努力を倍加させなければならない」と強調した。
WHOは「新型コロナワクチンの技術諮問グループは、既存のワクチンに対するオミクロン株の影響と、これに合わせたワクチンに変える必要があるのかについて調査している」と伝えた。
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