国情院が同日発行した国際犯罪に関するニュースレターによると、2018年1月から今年11月にかけて国情院の相談窓口「111コールセンター」に寄せられたロマンス詐欺の通報は計174件で、このうち被害が確認されたのは68件、被害額は計42億ウォン(約4億円)だった。
今年は28件の被害が確認され、被害額も20億7000万ウォンと昨年(9件、3億7000万ウォン)の5倍以上に膨らんだ。被害件数は19年が16件(8億3000万ウォン)、18年は15件(9億3000万ウォン)。
国情院は、新型コロナウイルスの流行によりオンラインプラットフォームの利用が増え、被害事例が増加していると分析している。また、犯罪者は人工知能(AI)で顔や声を変える「ディープフェイク」技術を使ったり、偽の銀行ホームページを用意したりと、詐欺の手口も日増しに巧妙になっている。
国情院の関係者は、クリスマスや年末年始シーズンにロマンス詐欺が大きく増える可能性があるとし、「SNSなどで親しくなった相手から突然送金を要求されたら詐欺の可能性を疑って」と呼びかけている。
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