韓国、若者の低いワクチン接種率対策に「カラオケや公演会場にも防疫パス適用を検討」(画像提供:wowkorea)
韓国、若者の低いワクチン接種率対策に「カラオケや公演会場にも防疫パス適用を検討」(画像提供:wowkorea)
韓国のキム・ブギョム(金富謙)首相はムン・ジェイン(文在寅)大統領に対し、「若者のワクチン接種率が低いため、カラオケや大型公演会場への防疫パス適用を検討したい」と伝えた。

韓国政府によると、金首相は22日、大統領府で文大統領と週例会合をおこなった。この席で、文大統領と金首相はウィズコロナ(段階的な日常回復)への転換から3週間経過した状況を集中的に見直し、関連する対応策を議論した。

金首相は「首都圏を中心に60代以上と青少年を中心に新規感染者が多く発生しており、特に重症患者の増加で首都圏の病床稼動率が急増している」、「高齢者層と高リスク施設などを対象にワクチンの追加接種をできるだけ急ぎ、重症患者の増加に備えた追加病床の確保に全力を尽くしたい」と伝えた。

金首相はさらに、「高齢者らに対する接種間隔を短縮し、年内の追加接種対象を当初の559万人から1378万人にまで拡大する予定」とし、「老人ホームなど高リスク施設については、保健所別に対応チームを構成し施設を訪れる形で接種をおこない、個別の居住者などについては自治体を中心に、住民センターや各地域の住民代表らに参加してもらう体系を整えて総力あげて対応する」と話した。

金首相は、「老人ホームや老人介護施設にいる44万人は、今週中に追加接種を完了し、その他の高リスク施設に対する接種も最大限迅速に完了させる計画」とした。また、「若者のワクチン接種率が低いため、積極的に接種を促し、彼らの利用が頻繁なカラオケや大型公演会場に対して防疫パスの適用を検討中」と説明した。

文大統領と金首相は政府と医療界の緊密な協力を通じた病床の確保についても意見を交わした。金首相は「追加病床確保に向けた行政命令の確実な履行とともに、『拠点病院の追加指定』、『非首都圏の病床共同活用』などを通じて、首都圏の病床確保に全力を注ぐ」と強調した。

金首相はさらに、「財源適正評価を強化し、人材と病室運営に対する自律性を付与し、実際に運用可能な病床を最大限確保する計画」だとし、「首都圏の場合、患者を割り振る段階から体系的な管理のために専門の軍医官も追加支援する予定」とした。

金首相は、特に増加している入院待機者の解消に向けて「無症状者や軽症者については在宅治療を原則とし、診療が可能な専門病院などの外来診療と連携して患者を保護する方策を検討中」とした。高齢者層を中心に重症患者の発生を最大限抑制するため、メルクやファイザーの経口治療薬を早期導入し、国産抗体治療薬も積極的に活用する案も検討すると報告した。
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