香港の民主派メディア「立場新聞」の編集長が辞任……背景に当局の圧力か?=台湾報道(画像提供:wowkorea)
香港の民主派メディア「立場新聞」の編集長が辞任……背景に当局の圧力か?=台湾報道(画像提供:wowkorea)
香港の民主派メディア「立場新聞」の編集長・鐘沛権氏が今月1日に辞任していたことが分かった。
 
 香港メディアによると、鐘氏は「家庭の事情」を理由に編集長を辞任した。後任の編集長には、副編集長の林紹桐氏が就任した。

 鐘氏は辞任にあたり「皆様の長年にわたる応援に心から感謝する。『立場』を通じて皆様と出会い、多くの文章を共有し、非常に有益な時間を持てたことは、私にとってとても幸福なことだった。皆様にはこれからも『立場新聞』のメンバーを応援してもらいたい」と述べたという。しかし、「立場新聞」は現在まで、これに関する情報を発表していない。

 鐘沛権氏の妻は「蘋果日報(ひんかにっぽう)」の前副社長・陳沛敏氏。陳氏は現在、他の「蘋果日報」社員5人とともに、「国外の勢力と結託して国家の安全を乱した罪」などの容疑で拘束されている。「蘋果日報」の停刊後、「立場新聞」も今年5月までに発表したすべての文章を削除すると発表し、親会社の理事が辞任するなどしていた。

 「立場新聞」は香港の民主派ニュースサイト。2014年に創設され、広告収入や読者からの寄付により運営してきた。香港でのデモ活動を大々的に報道して注目を浴びたが、それが当局に目をつけられる原因となった。現在、当局の圧力により資金不足に陥っているとされる。
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