ムン・ジェイン(文在寅)大統領(画像提供:wowkorea)
ムン・ジェイン(文在寅)大統領(画像提供:wowkorea)
韓国大統領府は、大統領選に向けた韓国与党「共に民主党」の予備選が行われている間「中立」を保ってきたが、11日に将来の有力な権力者であるイ・ジェミョン(李在明)候補との関係構築を始めた。ムン・ジェイン(文在寅)大統領は、近く李候補と会談を行うという見方が強い。ただし、大統領候補であるイ・ナギョン(李洛淵)前代表が予備選での敗北を認めないなど、時期を見通すのは困難な状況にある。

任期満了を控えた文大統領は、残りの国政課題を成功裏に納めるため与党の大統領選候補であり、将来の権力者でもある李候補と呼吸を合わせる必要がある。これまで強固な親文在寅派と対立してきた李候補にとって、文在寅大統領が40%台のコンクリート支持層を確保し続けていることは切実な問題である。予備選終盤に行われた選挙人団による3回目の投票で低調な結果となっただけあって尚更だ。

大統領府は、政治的中立の確保という義務があるだけに李知事あるいは党からの要請があり次第、会談を行うかどうか検討する計画である。2002年4月にキム・デジュン(金大中)大統領が当時のノ・ムヒョン(盧武鉉)新千年民主党候補と、2012年9月にイ・ミョンバク(李明博)大統領が当時のパク・クネ(朴槿恵)セヌリ党候補と大統領府で会談を行うなど、前例があるため政治的負担は少ない。

文大統領は前日、民主党の予備選で李在明候補が選出されるや否や「民主党の党員として、李在明知事が民主党の大統領候補に指名されたことを祝福する」とパク・ギョンミ大統領府報道官を通じて述べた。文大統領は、任期満了まで民主党に所属する可能性が大きい。

途中辞退した候補らの無効票の扱いに異議を申し立て、事実上の敗北を認めない李前代表の動向が変数となる。李前代表は、相対的に親文在寅派から厚い支持を得ていただけあり、予備選の影響が大きくなるのは大統領にとっても負担である。反対に、与党候補からの要請があったにも関わらず、大統領が会談を行うまでに時間を要するというニュアンスを与えることは、余計な誤解を生む可能性がある。

文大統領は、このような議論を意識したかのように予備選の手続きが終わるや否や「予備選が円満に行われたことを嬉しく思う」とし、「善意の戦いを繰り広げた他の候補らにも慰労と激励の言葉を送る」とし、予備選の影響の最小化を望んだ。

大統領選挙の行方を左右しているテジャンドン(大壮洞)開発疑惑が影響を及ぼす可能性もある。李候補は、疑惑を解明する過程において「(文在寅政権の)不動産政策の失敗による予想不可能な住宅価格暴騰のため」と矛先を変えた。大統領府は5日、「(大壮洞疑惑を)厳しい目で見ている」という反応を示した。

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