今月19日から23日までの3泊5日間、文大統領による訪米でのメッセージをみると、文大統領は国連総会の基調演説と米韓遺骨相互返還式でのメッセージ、専用機の機内での記者懇談会の全文などを通じて、終戦宣言を計23回言及している。「平和」は計43回である。
文大統領は2年前の国連総会の基調演説を通じて初めて提案した「終戦宣言」を再び提示し、南北と米国の3者、または南北と米中の4者による終戦宣言を提案した。
つづいてハワイでの遺骨相互返還式の場でも、文大統領は「持続可能な平和は国連創設に盛り込まれた夢であり、終戦宣言は朝鮮半島を越え平和を願う全ての人々にとって新たな希望と勇気になるだろう」と語った。
さらには訪米の全ての日程を終え帰国する専用機の中で予告なしに開かれた記者懇談会で、終戦宣言を批判している野党圏に対し文大統領は「終戦宣言についてあまりにも理解していない」として、終戦宣言の意味と北朝鮮の非核化過程などについて、記者たちに詳しく説明した。
文大統領は、今回の国連総会の対面出席への意志が強かったとされている。南北国連同時加盟30周年を迎え、国際社会と北朝鮮にメッセージを伝えなければならないという意志が強かったということである。実際、青瓦台(韓国大統領府)の内部では「米国がオンラインによる出席を勧めている状況で、訪米に踏み切る必要があるのか」という声も出ていた。
このような文大統領の発言に対して、北朝鮮はメッセージを発信した。キム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党第1副部長は、文大統領の提案に対し肯定的な反応を示した。キム副部長は「終戦が宣言されるのであれば、双方間の尊重が保障され、他方に対する偏見的な見方と敵対視政策、不公平なダブルスタンダードからまず撤回されるべきだ」と伝えた。
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