A氏のように引っ越しやドライブ、買い物など、日常生活でカーシェアリングを利用する若い世代が増えている。
カーシェアリングブランド、グリーンカーのデータラボの統計によると、8月における同社サービスの利用者のうち、20代が62.9%と2018年の42.7%より約20%近く増加した。同期間における20代の利用者数も608万人で、2018年の286万人に比べ大きく増えた。
利用者の男女比も、以前に比べ変化した。グリーンカー利用者のうち20~70歳における男女比は、2019年時点で男性が72.4%、女性が27.6%だった。しかしことしに入り男性が60.2%、女性が39.8%へと、女性が12%増加したことが分かっている。
昨今はコロナ禍で、公共交通の利用を控える人が増えている。自家用車を持たない20・30代は外部との接触を最小化でき、時間単位で車を借りられるカーシェアリングを活用している。IT基盤のサービスであるため、デジタル環境に慣れているMZ世代(10~30代)は簡単に利用を開始できる。
こうした傾向に合わせカーシェアリング業界も、MZ世代の利用者に向けた多様なサービスを提供している。駅や停留場だけでなく、高速鉄道「KTX」の駅や空港近くにも車庫を拡大。また大学周辺地域を中心としての車両の配置も進んでいる。
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