疾病管理庁「飲むコロナ治療剤の購入を協議中…治療に役立つなら緊急承認を検討」=韓国(画像提供:wowkorea)
疾病管理庁「飲むコロナ治療剤の購入を協議中…治療に役立つなら緊急承認を検討」=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国の保健当局は、新型コロナウイルス感染症に対し、国内外の製薬会社が開発に取り組んでいる飲む治療剤の開発状況を見守る一方で、購買契約を進めるという考えを明らかにした。

疾病管理庁は9日、参考資料を出し、経口用治療剤の契約について「国内外の開発状況をモニタリングしながら、グローバル企業と協議している」と伝えた。

ただし、疾病管理庁は「協議進行状況は非公開が原則」と付け加えた。

コ・ジェヨン疾病管理庁報道官は前日のブリーフィング後の非公式で続く会見でも「グローバル製薬会社と先行購買を協議しており、協議事項は非公開を原則とする」と説明した。

コ報道官は「契約が完了すれば公開範囲は協議して進める予定」と述べた。

現在、経口用治療剤の購買予算については今年の補正予算として168億ウォン(約15億5364万円)が組まれており、来年度政府予算案には194億ウォン(約17億9408万円)が組まれている。

海外で第3相臨床試験が進行している経口用治療剤はMSDのモルヌピラビル、ロシュのAT-527、ファイザーのPF-07321332などがある。

チョン・トンニョン中央防疫対策本部総括調整チーム長はこのように多くの治療剤が臨床段階にあるという点に言及し「可能性はすべて開いて交渉に臨んでいる」とし「まだ、どの程度の数量を購買するか、予算可否などについてはさらに論議している」と述べた。

疾病管理庁は「現在の予算は、総額で362億ウォン(約33億4772円)が編成されており、モルヌピラビルの購入に限定したわけではない」とし「単価、物量、品目の具体的内訳はまだ決まっていない」と明らかにした。

疾病管理庁はこれに先立ち、今年の補正予算に1万8000人分、来年の予算案に2000万人分に対する治療剤の購買費用を反映したと発表したことから推定してみると、算術的に1人当たりの治療剤購買費用は95万ウォン(約8万8000円)程度と策定されたことになる。

保健当局は「経口用治療剤の導入後、国内のコロナの流行状況についてまだ言及するのは早い」とし、具体的な言及を控えた。

チョンチーム長は「経口用治療剤導入後の流行状況を予測するのは早いと感じる」とし「現在まで承認を受けた経口用治療剤はなく、効果などを見守らなければならないため、今すぐ流行に及ぼす影響を予測するのはちょっと難しい」と述べた。

また「インフルエンザの場合は『タミフル』という経口用治療剤が開発され、疾病管理や流行伝播の遮断に大いに役立った」とし「そうした側面では、コロナも効果的な経口用治療剤が開発されれば、『流行ストップに大いに役立つのではないか』と期待している」と付け加えた。

続いて「医療現場に迅速に投入するため、経口用治療剤の緊急承認を検討できるか」というあるメディアの質問に対し「正確な効果など、資料を検討して治療剤の緊急導入がこれに伴う様々なリスクを相殺するなら検討することもできる」と答えた。

さらに「原論的な側面では経口用治療剤が流行拡散阻止と患者の治療に役立つなら、緊急承認の可否はいつでも検討できると思う」と付け加えた。

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