東京オリンピック誘致の「一番の立役者」である安倍晋三前首相が、開会式出席の見送りを宣言した。東京オリンピックの開催強行に対して 国際社会の世論からの批判が広がっていることに加え、日本国内の新型コロナウイルスによる感染者が急増していることで、オリンピック関係者および選手団さえも 距離を置こうとする動きがあるためだとみられる。

NHKはきのう(21日)、安倍前首相が 明日(23日)に予定されている東京オリンピックの開会式への出席を見送ることを明らかにした「当初 安倍前首相は開会式に出席する予定であったが、東京で緊急事態宣言が発令され ほとんどの競技が無観客で行なわれるという点などを踏まえ 出席しないことにした」と、NHKは説明した。

東京オリンピック誘致の立役者として評価され、様々に関与してきた安倍前首相が開会式への出席を見送るということは、日本の国内外で オリンピック開催に対する反発が決して少なくないことを示唆している。

日本の財界でも、東京オリンピックと距離を置く動きが明らかとなっている。日本の経済3団体といわれる 日本経済団体連合会(経団連)・日本商工会議所・経済同友会の会長は皆、開会式に出席しないものとみられる。また 東京オリンピックのスポンサー企業のトヨタなど日本企業の重役たちも、開会式出席の見送りを明らかにしている。

しかし、菅義偉首相は去る20日、米ウォールストリートジャーナル(WSJ)とのインタビューで「やめることは一番簡単なこと、楽なことだ。挑戦するのが政府の役割だ」と語った。

一方、2016年のブラジル・リオ五輪の閉会式では、安倍前首相が自ら「スーパーマリオ」のコスプレ姿で登場し、日本の文化と東京オリンピックへの期待を世界にアピールしていた。

この様子は「安倍マリオ」と言われ、東京オリンピックの開会式で安倍氏がまた「安倍マリオ」として登場するとの予想もあっただけに、「安倍マリオ」の神隠しを残念に思う声も多い。

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