(画像提供:wowkorea)
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大相撲の7月場所は、白鵬が全勝優勝で完全復活を印象付けて終わった場所であるが、真に後味の悪い内容であった。私が68年間も愛し続けてきた大相撲。このまま何もせずにあぐらをかいていると、誰も見向きもしなくなり衰退の一途をたどることになるだろう。

まず相撲は格闘技ではなく、日本の文化を体現した競技である。故に目に余る張り手やかち上げは即刻禁止すべきである。品格を体現すべき横綱が率先して行ってるので下の力士も技を駆使することを忘れ、張り手の応酬に終始し、まるで子供の喧嘩を見せてお金を取っているようであった。

勝負にかける執着心は外国の力士の方が断然日本の力士よりも上であり、相撲を格闘技として捉える節がある。これは彼らに「勝負事で反則してないので何をしても構わない」と思い込ませた部屋の親方や協会の怠慢である。

相撲が一般の格闘技と何ら変わらないなら、わざわざちょんまげを結い仕切りを繰り返し、塩をまいたり回りくどいことをせず、さっさと組み合って決着すべきである。

相撲には昔から脈々と受け継がれてきた伝統と独特の美学があるのに、それを守り発展させないのは相撲協会の業務怠慢である。

若いうちからしっかりと相撲道を叩き込まず、後から横綱の品格云々するのはナンセンスである。

2番目にコロナのせいと言いたいだろうが、今場所の相撲は練がなくちょっとしたことでばったばった倒れる内容が多く緊張感無しの取り組みばかり見せられた。

ちなみに幕内優勝、準優勝、十両、幕下優勝に技能賞までモンゴル生まれの力士が盛り上げた場所でもあった。

※権鎔大(ゴン・ヨンデ)韓日気質比較研究会代表の寄稿。『あなたは本当に「韓国」を知っている?』の著者

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