エイズ感染の受刑者、病歴の露出・差別「人権侵害」訴え=韓国
エイズ感染の受刑者、病歴の露出・差別「人権侵害」訴え=韓国
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染した韓国の受刑者が、収監中に病歴が露出し差別を受けたと訴えた中、国家人権委員会は「人権侵害にあたる」と判断を下した。

 国家人権委員会・侵害救済第2委員会は、法務部(法務省に相当)長官へ「矯正機関でHIV感染の受刑者の敏感な個人病歴が露出されないよう管理・監督を徹底し、関連の指針を設けること」と17日、勧告した。

 人権委員会によると、陳情人らはA刑務所の移送時から隔離して収容された。また、陳情人らが生活する部屋には「特異患者」との表示がされており、他の部屋に行く際、刑務官らが「特異患者」と呼称していたという。

 また、運動の時間も別途に設けられ、その他の受刑者と同じ時間に運動する際には、線を引いて分離されていたこともわかった。

 これに対し、A刑務所の刑務官らは「特異患者」との標識だけで受刑者の病名は知られないようにしていたと話し、HIV患者であることを他の受刑者へ露出したことはないと主張。また、医療収容棟のグラウンドは自然と2区域に区分されているとし、意図的に線を引いた事実はないと釈明した。

 しかし、人権委員会は参考人陳述や記録を調査した結果、陳情人らの陳述が大部分「正しい」と判断。今回の勧告に至ったと説明している。

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